〈聖辱巡礼〉-17
あの時、何故いつもの道を通らなかったのか?
一瞬の判断の誤りが、このような事態を引き起こしてしまったのだ。
何の取り柄もない、ダニやウジ虫同然の不潔なオヤジに略取され、異性を引き付けてやまない美貌を好いように嬲られていく。
晴らしようの無い怒りと哀しみ。しかし、この事態を誰かに訴えたなら、きっと何処からか漏れ、皆が知る事となるはずだ……。
泣き寝入りなどしたくない。
しかし、誰にも知られたくない……。
女子達の嘲笑や男子からの冷笑、そして友からの蔑みの目が梨沙子にははっきりと想像出来ていた……。
(も、もうやめてよぉ!!お願いやめてぇ!!!)
泣き腫れた瞳でオヤジを睨み、届かぬ声を伝えようと必死に叫び続けた。
真っ赤に染まった泣き顔をオヤジはチラリと見たが、その惨めな顔に薄気味悪い微笑みを返すと、オヤジの両手は暴力を再び纏い、汗だくのパンティーを毟るように引き千切り、布ゴミとして床に放った。
(た…琢也……駄目…もうやだ……)
丸裸の梨沙子を見下ろしながら、オヤジは舐めるように眺め、口元を緩ませた。半開きの口からは涎が溢れ、生臭い吐息が漏れ続けている。
もはや絶体絶命……丸く膨れた秘肉の形も、それにチョコンと乗っかるように生えた薄い陰毛も、青紫色をした笑窪のような肛門もオヤジの視界の中にある……麻縄で固縛された膝を掴まれ、ジロジロと見てくる視線すら、梨沙子には防げない……涙で霞む視界からオヤジの顔は消え、その直後に局部に熱と吐息を感じた。
「ぷがあぁぁぁぁッ!!!」
梨沙子の下半身の唇に、オヤジの唇が重なる。
ピンク色の二枚の肉花を丁寧に洗うように舐め、包皮に包まれた秘豆を指先で剥くと、先程の乳首と同様に丹念に舐めとるように舌先で擽り、思うままに吸い付いてきた。
『んふッ!んふッ!…君のオマ〇コは美味しいねえ。おじさんは嬉しいよぉ』
(琢也ぁ…ッ!!やあぁぁぁぁ!!!)
秘豆が充血したのを確認すると、オヤジの舌先は秘穴の入り口を愛でるように舐め、更には肛門の内部にズブリと挿し入れた。
もう梨沙子は我を忘れ、ギョロリと剥いた目を虚空に漂わせ、喚き散らして頭を振り回し、涙を乾燥しきっている畳に降り注がせた。
狂ったように足掻き、藻掻く。
モップの金具はガチャガチャと騒ぎ、脚や手首は麻縄に痛め付けられていく。
どれ程の屈辱を受けているのかオヤジは理解などせず、ただ可愛らしい美少女が自分の欲望に翻弄され、傷付きながら汚されていく様を見て悦んでいるだけ。
臀部を抱える腕に力強い抵抗力を感じ、全身の筋肉の緊張に肛門が呼応し、舌先を痛いくらい締め付ける反応に歓喜するだけだ。