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手紙
【熟女/人妻 官能小説】

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男の手紙・その1-4


しかし、今になって思うことなのですが、人の心とは不思議な物だと思いました。
お慕いする奥様に、いつからか私は或る感情が芽生えていました。
それは、姉のような奥様の存在が、何故か私の心を熱くするのです。

「悲しい・・」という言葉を聞いたときから、私は思いました。
奥様を守って上げたい。
いや、正直に言えば(抱きたい)とも感じていました。


それは、あの奥様の寝室に私が入ったときからでした。
もちろん、奥様も始めはほんの軽い気持ちだといっておりましたが。

奥様はベッドで横になり、
私は背中や肩などを揉んでいたのですが、よほど気持ちが良かったのでしょう。

「あぁ、気持ちが良いわ。尾上君、上手ねえ」
「はい、前に母にもときどきこうしていましたから」
「そう・・」

奥様は眼を細めて横たわっていましたが、私に言いました。

「着物の上からでは、あまり・・少し脱ぐからそれでお願いね」
「はい、わかりました」

ちょっと私はドキドキしていましたが、
奥様が喜ぶことであれば私も嬉しいと思ったのです。

奥様はそれから薄く透けるような物を一枚羽織るだけで、再び横たわりました。
私が男であることを意識していたか、どうかはわかりません。

私はさきほどから、奥様の素敵な匂いに感動していました。
首の後ろから少し汗が光ってましたが、私は美しいと思いました。

奥様の身体は柔らかく、美しいのです。
雪のように白く柔らかく、私のマッサージで血行が良くなったのでしょうか、
ほんのりと奥様の頬が染まり、それはとても素敵だと思いました。

「ねえ、尾上君・・わたし少し汗が出てきたみたい、少し身体を拭いてくれる、
あそこにタオルがあるでしょ」

部屋の隅に桐で出来た箪笥を指を差して、(その2番目に入っているわ)と言いました。
「はい、わかりました、奥様・・」

私はベッドから離れて、2番目の引き出しから言われたタオルを持って振り向いた時です。
驚いたことに奥様は裸になっていました。
その姿は美しくまるでビーナスのようにみえるのです。

くびれた腰は艶めかしく、私の眼を魅了するのです。

でも、それはわざと私に見せつけるわけではなく、
心から私を信頼して、安心していたからなのでしょう。






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