後編-3
× × ×
鼻の粘膜に強烈な刺激を受けて、オレは目を覚ました。
「あら、お目覚めかしら?」
目と鼻の奥がヒリヒリして涙がどばっと溢れ出る。どこかで女の声が聞こえたようだが
オレはまだ、何が何だかわからないでいた。
「リクエストをどうぞ」
また声が聞こえて、そっちの方を見ると、女は、オレの股の間にしゃがんで、上目遣い
にこちらを窺っている。
「な、何を?!」
とりあえず、それだけを口に出したところで異変に気付いた。いつの間に脱がされたの
か、下半身は素っ裸で、女の手が、何故かオレのあそこを握っていた。
「いいわよ、あなたが好きなようにしてあげる」
憶えのある甘酸っぱい匂いがした。これは、夢か? ソファの真ん中に座って水を飲ん
だ辺りまでは何とか覚えているが、その後の記憶が定かではない。いつの間にか眠ってし
まったのだろうか? しかし、あそこを握っている女の手のひらのヒンヤリとした感触が
やけに生々しい。すると、これはやはり現実なのか?
「どうしたら、気持ちいい?」
女の右の手のひらが、アタマの部分を包み込んで撫で廻し始め、ぬるぬるとした感触が
あそこから背骨を伝って頭の後ろの方へ駆け上ってくる。と同時に、サオを握った左手が
ゆっくりと上下に動きだす。オレは、刺激に反応して身体を小さくヒクつかせた。
「今、ピクンてしたよね? ここ擦られるのが好きなの?」
可愛らしい顔に、意地の悪い笑みを浮かべた女は、さっきよりも力を入れて手のひらを
アタマに擦りつけ、サオを上下にしごくスピードを速めていった。あそこの中で最も敏感
な部分を責められ、突き上げてくる快感に何度も身体をヒクつかせて、オレは、瞬く間に
女の操り人形にされてしまった。