お義母さんといっしょに・・・・・・-6
その日の晩、圭介の自宅のマンション。
寝室のダブルベッドで、圭介と美玖が隣わせで眠りに着こうとしていた。
「あなた・・・今日は本当にありがとうね」
「ふふ・・・何を言ってるんだよ水臭い・・・僕たちは夫婦なんだから、お互いの親も家族同然だろう」
美玖の言葉に、圭介は照れながらも答えた。
美玖は圭介の同い年の妻で、もちろん直子の娘だった。
今の直子と違い細身の、端正な顔立ちだった。
それでも、直子も若い頃は美玖の様な容姿で、男を魅了していた。
「あなたにそう言われると、私も助かるわ・・・お母さんもずっと一人きりだから・・・・・・。ねえ・・・お母さんの様子どうだった?・・・詳しく聞かせてよ」
「ふふ・・・君が心配するほどでは無いよ・・・僕がちゃんと調教・・・じゃなくて看病しておいたから、すぐに元気になるって・・・・・・」
「それなら良かった・・・お母さんも久しぶりにあなたの顔を見れて喜んでたんじゃない?」
「まあね・・・僕がいっぱい悦ばせて上げたから・・・お義母さんも気持ち良さそうに悦んでたよ」
「喜ばせてあげたから、喜んだって変な言葉の使い方ね?」
「い・・いや・・・別に気にする事無いよ・・・・・・。まあ、ようするに元気になったて事だから、そんなに心配するなよ」
圭介の目は泳いで、それを隠す様に美玖から視線を外した。
「そうよね・・・私達が心配したからって、どうしようも無い事なのよね。せめて・・・私達に早く子供でも出来れば・・・お母さんに寂しい思いもさせずに済むんでしょうけどね」
「ふふ・・・それはしょうがないだろう?・・・きみはこっちの方が好きなんだから・・・・・・」
圭介は、パジャマの上から美玖の尻を撫でた。
「ちょ・・ちょっと・・・それは、あなたも私に目覚めさせたから同罪よ・・・・・」
アブノーマルな性癖の為に、二人の間には子供が授かる事は無かった。
「だから、きみもそれを存分に楽しみたいから、お義母さんとは同居したくないんだろう?・・・・・ふふ」
「もう・・・そうやってあなたは、いつも私に意地悪するんだから・・・・・・」
「ごめん、ごめん・・・君の顔を見ていると可愛くて・・・ついね・・・・・・」
「だったら・・・今夜、良いでしょ?。私・・・朝に全部出して・・・それから何も食べて無いのよ」
美玖は、圭介のパジャマの袖を引っ張り誘った。
「えっ・・・こ・・今夜は駄目だよ」
「駄目って・・・どう言う事よ?・・・いつもなら、すぐにのってくるくせに・・・・・・・」
「だ・・だって・・・さっきお義母さんから、カレーライスを御馳走になってお腹いっぱいだし・・・・・・」
「お腹いっぱいって、どういう意味よ!?・・・それに、風邪で寝込んでるお母さんが、何であなたに、カレーを作ってあげられるのよ!?」
美玖は、圭介に近づいて迫った。
「そ・・それは作ったんじゃなくて・・・出したと言うか・・・い・・いやっ・・・出したと言うのは、僕にカレーを作ってくれて出したと言う意味で・・・・・・・」
「ちょっと・・・さっきから変な匂いがするんだけど・・・あなた、お風呂入ったばかりでしょ?。ねえ・・・お母さんの家で何があったのよ?」
「だ・・だから・・・お義母さんを浣腸・・・じゃなくて看病しに行っただけで・・・・・・・」
プルルル・・・・・・
突如と、寝室の電話が鳴った。
「もう・・・誰よこんな時間に・・・家の電話に掛けてくるなんて非常識だわ」
美玖は、圭介の事も重なり、憤慨しながら電話の受話器を取った。
「はい・・・松田です」
圭介は束の間の休戦に、安堵の表情を浮かべながら、美玖の一方的な会話を聞いていた。
「はい・・・渡辺直子は私の母親ですけど・・・・・・えっ・・・何ですって!?・・・お母さんが!?」
「おい!・・・どうしたんだ!?」
圭介は美玖の異変に気付くと、肩に手を掛けて問いただした。
「お母さん・・・凄い熱出しちゃって・・・病院に運ばれたんだって・・・・・・」
「そんな馬鹿な!?・・・お義母さんには、僕の座薬を投与したはずなのに・・・・・・」
「座薬って、何よ?」
「僕が、いつもきみにしてるような・・・・・・」
バチッ!・・・・・・
圭介の頬には、離婚届けの判が押された・・・・・・
―完―