温泉宿-1
温泉宿はやっぱり寂れていて、宿泊客も少なそうだった。到着も14時とちょっと早めの到着だったので、近くを観光して16時頃まで時間をつぶすことにして8人で観光地を散歩することにした。
最初は全員で散歩していたが、だんだんと皆が興味を持つことが違ったりお店に入ったりしたので温泉宿に16時集合ときめて自然に別れていった。自然に僕は真里さんと二人になった。
温泉街のメインストリートはお土産などを求める人がまばらにいた。
しばらく二人でお土産を探した。僕は由香里へ可愛いブレスレットを購入した。2千円くらいの物だけど、きっと喜んでくれるだろう。
僕がどんな物を選ぼうときっと喜ぶ・・・彼女はそう言う性格だ。
真里さんに「彼女へのプレゼント」と冷やかされた。
「そうだよ」と言う僕の顔を少し見て。
「こっちの色の方が良いよ」と違うものを僕に差し出した。
僕は素直に受け取り代金の支払いをした。
土産屋を出てちょっと歩くと、真里さんが「トイレ行ってくる。政 待ってて」とさっきまでいた土産屋へ走って戻っていった。
「まったくー何でさっきしなかったんだよ。」と彼女の背中を見て言いながら、ついさっきトイレに行かなかったかなと思った。
3分ぐらいして、真里さんは帰ってきた。「うんこ?」と業と失礼なことを言うと「まったく子供みたいなこというねー」と言う、真里さんの右手に僕がさっき選んだブレスレットがつけられていた・・・・
それに僕に気付いたことを真里さんは感じ、「私も気に入ってね」と短く答えた。
自然に僕たちは手をつないだ。
陽も傾く夕暮れだった。
16時10分前に温泉宿に着くと、全員そろっていて僕と真里さんが最後のようだった。
「おっー二人でどこ行ってたんだー」と三木課長に散々からかわれたが、
真里さんは「子守り」と笑いながら答えていたのに多少傷つきながら温泉宿の中へ入った。
8人全員チェックインをすると男女別々の部屋を隣どうしで準備され宴会がしたいので、食事は女性の部屋で食べたいとリクエストしそれぞれ部屋へ入った。
部屋は畳で古い旅館そのものだったが汚いと言うイメージはなくなく心地よい空間だった。
17時からお風呂で18時から宴会の予定だった。
真吾が着替えながら「政輝は真里さんと付き合ってるの?」とストレートだ。
「いやーそんなことないよ」と慌てて否定する。
「まあ、真里ちゃんは可愛いからね」と三木課長が笑う。
「三木課長までー」と僕は照れ笑いをしながら、嫌な気持ちではなかった。
「じゃあ風呂行きましょう」と真吾が言いながらタオルを持った。
部屋を出ると偶然女性陣と廊下で出くわす。
皆浴衣に着替えていて、普段着と違う様子にとても新鮮さを感じ、特に真里さんは良いなと僕は凝視した。
それ以上に目を惹いたのは、幸代さんだった。
浴衣から豊満な胸がこぼれそうだ・・・思わず三人の目線が一点に集中する。
幸代さんはその視線を楽しんでいるように、体をくねらせながら「はやく行こうよ。」と色っぽい。
僕の頭の中に、混浴だったら・・・と思わず勝手な想像をし興奮してしまう。
女性5人の裸体・・・彼女達の後姿からヒップラインを舐めるように見ていると、風呂場に着いた。
当然混浴と言う話もなく、普通通り男女 別れての入浴となり可なり残念だったが、温泉自体は泉質もよく他の客もいない為、貸切状態となっている。
温泉の中では、もっぱら幸代さんの話題に集中した。
「たまんないよね、あの胸見た?」と普段まじめな三木課長も興奮ぎみだった。
「そうですね!」と真吾も話しにのってくる。
「胸がこぼれそうだったですね。」と続けた。
僕も「一度触ってみたいですね」といいながら、湯に身をまかせる。
「きっとマシュマロみたいな・・・感触なんだろーな」と真吾も感想を行った。
「飲んだいきおいで揉んでみたいなー」と三木課長。
しばらく湯に浸かって、三人の妄想話で盛り上がった。皆男はこんな妄想をするんだと安心し、体を洗う為に湯をあがった。
個人個人で体を洗って髪を洗っていると、「これいけそうです」と真吾の声
何が起こったのかとびっくりして、真吾の姿をさがすと窓から外を見ている。
三木課長と僕が寄って行くと、窓を指差しながら「ここから女湯みえませんか?」
と真吾は興奮気味に言っている、僕も窓の外を覗くと約30cmほどの渡れそうなコンクリ
ートの空間があって、その先に同じような窓があった。そこが女湯と言うのは一目瞭然だがここは3階で落ちると可なり危ない。