チケット-8
「ねぇ、サトウ君、いいでしょ?」
「だ、だめ、だよ……」
サクラは構わず僕の股間のチャックに手をかけ、器用に僕のものを取り出す。
既にはちきれんばかりに膨らんでしまっていた。
サクラがチラと僕を見て、ほんの少し微笑んだように見えた。
あなたのもの、もうこんなに硬くなってしまっているわ。
サクラは、そんな事を言いたげな表情だ。
彼女の肉厚の唇が、濡れて光っている。
いけないと分かっても、心が高鳴っていた。僕に、女性経験はない。
もしかすると、異様な条件下ではあるが、経験できるかもしれない。
それも、意中の人とだ。でも、それでいいのか。
サクラの手が僕のものを握った。あっ、と声が出た。そのまま、扱きはじめた。
もう何も考えられなくなった。何回か彼女の手が往復しただけで、吹き出しそうだ。
「あっ、あっ! キリシマさん、もう、出ちゃうよ!」
「おい、サクラ。口で受け止めてやれよ」
サクラが僕の先端を飲み込んだ瞬間に、射精した。
ものすごい快感が駆け巡る。こんなに出るのか、というくらい彼女の口に吐き出した。
出しすぎたのか、彼女がむせている。
口元から僕の精液が糸を引いて、滴り落ちていた。
「馬鹿野郎! 吐き出すんじゃないよ!」
「お、ご、ごめんなふぁい、量が、多くて……」
「チッ、じゃあ、お詫びのしるしに口でもう一度してやれよ」
サクラが、出しきって緩んだ僕のものを、再度口に咥えた。
顔面に僕の精液の一部が、少しかかっていた。たちまち、高ぶってしまう。
僕のものは、ユウヤと比べると、かなり見劣りがする。
サクラは、あんな大きくて太いものを受け入れられるのだろうか。
いけないと思いつつ、その様子を見てみたいなどと思ってしまう。
そんな事を考えていると、僕のものがいつのまにか硬さを取り戻していた。
彼女の舌が微妙な動きをするたびに、僕の腰が跳ね上がりそうになる。
サクラが僕のものを口から外し、懇願した。
「ユ、ユウヤ君、あたし、もう我慢出来ないわ……」
「ああ? 俺じゃないだろ、聞く相手は?」
「サトウ、君、あたしも、あたしもしてもらいたいの、許して、おねがい……」
「おい、手が止まってるだろ」
サクラは僕のものを中途半端に扱きながら、許して、と繰り返す。
また、精液が込められてきた。もっと、扱いて欲しい。彼女の手が、また止まった。
あたしもいいでしょ、と聞かれた。分かった、分かったから。
僕は、ついそう答えてしまった。サクラの顔が、艶然と笑みを浮かべた。
「ユウヤ君、いいって、言ってもらえたわ。あたしも、お願い……」
「その前に、いい加減制服の上、脱いどけよ」
「はい……」