Purple target-6
『一応応急処理はしておいたが、すぐに歩くのはやめておいた方がいいな。
もし貴女が問題なければ、私が貴女を背負って上まで行き、それからタクシーを呼びたいと思うが』
『・・・宜しいのですか?』
『これでも体力には自信あるんでね』
(あの時・・・私の尻を掴んだ手の感触と、
鍛えられた分厚い背中が、刺激的だった・・・・)
(それから私は心の命じるままに、スピラホテルのバーに行き・・・・)
『私の名前はラグナ。今日から2泊3日休暇でこちらに来ている』
『この島に休暇・・・特に観光地らしい場所もないけど、やはり貴方も海水浴が目当て?』
『まぁ最初の目的は・・・でも今は貴女に逢うべくして来たと言い換えてもいい』
『フフ、キザな言葉ね。でも真剣な眼差しで言われたら、まんざらでもないわ』
『光栄だね』
(そして彼の部屋で・・・・・・)
―――ギシ・・・ギシ・・
―――チュバ・・・ンチュ・・・チュル・・・チュッ
『・・・ふぅぅ・・・ルーー。君は素晴らしいよ、今まで出逢った中で極上だ』
『ンン・・・ラグナも、男らしいわ。・・・あの入り江で貴方を見たから、それは分かってた』
『・・・参ったな、あの時には既に目をつけらていれたのか。
・・・・じゃあ こんな風になるのも』
『・・・そうよ、私が貴方を・・・アウッ!!!』
―――クチュクチュクチュ・・・・・
『・・・わかるかい、君の太ももの狭間にある“薔薇”から溢れる蜜の香りを・・・・・』