Purple target-40
ルールー失踪の2時間後――――――
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「ハァ・・・はぁ・・・・」
いつしか息遣いが荒くなり肌が上気し熱を帯びてきたのが分かる。
無意識のうちに、これから始まる状況を待ち望み期待しているせいなのか。
今ルールーはうつ伏せの状態で草の上に横たわっている。
その豊満な肉体をくるんでいた衣服は剥ぎ取られ、
辛うじてネックレスとイヤリングはそのままだ。
一際目立つ両乳房も押し付けられて形を変えている。
整えられていた長い黒髪はその波打った形そのままにまるで磯辺にユラユラとゆらめく海藻の如く、彼女の背中に広がっている。
今彼女は尻を突き出すようにして腰を上げ、
両足をそれぞれ折った状態。
その白い肌とは対照的な黒い生地のガーターベルトとストッキングを履いてはいるものの、
下腹部を覆っていた黒いレースのパンティはつい先ほど抜き取られたばかりだ。
今彼女の豊かな弾力ある白い尻、
そしてその谷間に隠れていた黒い茂みと、
更に下に隠れている薔薇の華は、
彼女の背後に立っている男の目に晒された状態になっているのだった。
既に薔薇はヒクヒクと蠢動し、滲み出してきている生暖かい蜜のせいでねっとりと濡れてきていた。
蜜にはどこかしら生温かさすら漂っている。
(ン・・・・・・)
両手は自由といえば自由だがそれをもって何かをしようとするわけではない。
ただただ皿の上に並べられた料理の如く賞味されるのを待っている――――
「・・・・・・・」
肩越しに顔を動かし、横目で背後にいるであろう男の方に視線を動かす。
しかし、彼女の背後にいる男の姿は暗闇のせいかはっきりしない。
ただ彼が発する身体の熱と気配から、
彼女同様全裸になっているのが分かる。
「ふふ・・・・・」
闇の中からの忍び笑いと同時に、
背後からルールーの右手付近にパサリと投げ落とされたものがある。
それは先程までルールーの下腹部を隠し、男によって抜き取られたばかりの黒いレースのショーツ。
彼女の蜜と男の汗のせいでくしゃくしゃに縮み異様な熱と香りを醸し出しているのは、見ているだけでも容易に判別できそうだった。