Purple target-39
ここは
4人目の“獲物”を賞味し、
かつ現場を“次なる獲物”となりうる女に目撃された因縁の場所。
男にとってみれば
“極上の獲物”を“賞味”するのに最もふさわしい場所だった。
「・・・あんたは、ここでおしまいにはしないさ」
そう言いながら、
男は目の前にある“獲物”の黒髪を顎で掻き分け、右耳に舌を這わせつつ、
両手を“獲物”の身体の前に回した。
―――ムギュゥッ・・・
―――ググッッ・・・・
「ぁあああっ・・・・」
男の両掌が大きく開かれ、“獲物”の豊かな両乳房を力強く握りしめた。
“獲物”の背中が反り返り、
彼女の口から漏れたあえぎが宙に放たれ溶けていく。
「俺に反抗したりしなければ、さっきの男以上の快楽をずっと与えてやろう」
その言葉に、
“獲物”の身体がピクリと反応したことを男は密着した全身で感じていた。
「・・・ふふ、身体は正直だな。さぁ誓いのキスといこうか」
ここで男は“獲物”の身体をぐるりと反転させ、相手の顔と正面から向き合う形になっていた。
男の目の前に、今の今まで自分を惹き付け翻弄してきた妖艶な顔があった。
そして恐怖と快楽への欲求に負けたかのように、
“獲物”はおずおずと紫色の唇を開く。
影の中に白い歯並びが浮いて見えた。
男はそこに吸い付くようにして荒々しく唇を重ねていく。
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