Purple target-38
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ルールー失踪の1時間後――――――
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―――ザザッ・・・ザザッ・・・・
「お、お願い。殺さないで・・・・」
「心配することはない、殺したりなんかするものか。
ようやく手に入れたんだ、たっぷり賞味させてもらうかな・・・・」
そう言いながら、男は胡座をかく自分の上で足を開かせている“獲物”の下腹部に手を伸ばし、
レースのパンティーの隙間から先程まで別の男が堪能していた“薔薇”の中に3本の指を差し入れた。
―――ザザッ・・・ザザッ・・・・
――――グチュグチュ、グチュ・・・・
「あっ・・・あ・・あぅ」
鬱蒼とした森の中で藪がこすれあう音と一緒に、
“獲物”の喘ぎ声と粘りけを伴った生々しい水音が響いている。
そしてその森のある一角には、ぽっかりと木々が覆っていない場所がであり
真上にはそのまま青白い半月がその光を男と“獲物”のいる開けた場所を照らしていた。
ここは海岸線の椰子の並木道から外れた茂みの中。
深夜ということもあり、 周囲には人の気配はない。
ただ男と、
彼が先程スピラホテルの近郊で捕らえ車で運んできた“獲物”の気配と息遣いがあるのみである。
今“獲物”は両腕を背後で縛られドレスはブラジャーごと半分まで引き下ろされ、
白い乳房が夜の闇の中に浮かび上がっている。
一度はまとめられていた筈の髪もバラリとほどかれ垂れ下がっている状況だった。