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Purple woman
【二次創作 官能小説】

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Purple target-19

島島島島島島島島島島島


―――スピラホテル



―――地下1階のバー




部屋の隅から流れるピアノの音色がその空間を包み込んでいる。

照明は薄暗く、それゆえバー全体が独特の雰囲気に包まれていた。
客は数組の男女がそれぞれ設置された円卓に場を占めているだけで、閑散とした状況である。




―――♪〜〜♪〜♪



階段を降りてからそのまま空いているカウンターの隅に座を占めた男の前に移動するマスター。

眼鏡をかけた小柄な老人だが、このバーを長年切り盛りしてきた名物マスターでもある。



「ご注文は?」



「そうだな・・・スコッチを貰おうか。ストレートで」



男のリクエストに老マスターは無言で頷き準備をはじめる。

男はズボンのポケットから取り出した煙草をくわえて火をつけると、天井を仰ぎ見つつフゥーッと煙を吐き出した。

吐き出された紫煙は、空中でゆっくりとその形を変えその輪郭が薄くぼんやりとしたものになっていく。




「・・・・・・」



ここ1週間以上このホテルに宿泊しているバーお馴染みの客。

2日に1度の割合でここを訪れ、カウンターの席で酒を飲んでいく。一見何の不思議もない一般的な客。



今日のような客の出入りが少ない夜には、マスターも何気なく男に対して世間話や今日1日について言葉を交わしてきた。


そんな話の断片を繋ぎ合わせて、
男がこの島の森や海における狩猟が目的で滞在していることも周知している。


「どうぞ」



用意したスコッチ入りのグラスを差し出す。
男は嬉しそうに目の前のグラスを手にすると勢いよくグイッと中身を煽った。




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