Purple target-16
££££££££££££
「ン・・・ハァ・・・・」
「っっ・・・・・」
―――チュプゥ・・・・・
呼吸するのも惜しむようなキスが漸く終わり、
互いに名残惜しそうな風情でゆっくりと唇を離す。
同時にルールーの下腹部に差し入れられていた指も水音とともにゆっくり抜かれた。
「・・・・どう?」
「・・・確かに言葉だけでは駄目だな。やはり行動しないと相手を理解できない」
「何を理解できたのかしら・・・・?」
「・・・私の目の前の女性が、成熟した“極上の女性”だということさ」
「ふふ・・・・・」
“過去の男”も紡いだ言葉に、
鼻と鼻と触れあいそうな近さのまま ルールーは内心の嬉しさを口許で表現していた。
その微笑みが漂わせる妖艶さがラグナそしてイサールをも惹き付けていく。
いや正確には、遥か遠くから入り江の様子を望遠鏡で見ている男も、だが。
「・・・逢って1時間もしていないのにな。予想以上に積極的だな」
「貴方がいい男だから、かしら・・・・」
「・・・この続きは?」
「・・・貴方に任せるわ。」
「・・・ここだと人目につくかもしれない・・・。
私の泊まっているバンガローに来てくれ・・・・」
「・・・私には夫も息子もいること、覚えている?」
「・・・貴女の方が忘れていそうだな。さっきのキスで分かったことだが・・・・」