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Twin's Story 7 "Milk Chocolate Time"
【幼馴染 官能小説】

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成長-3

 街灯の下に蚊柱が立っている。
 「いい天気だ。星がいっぱい見えるな。もう梅雨明けかな。」ケンジが空を仰ぎながら言った。
 「ケンジおじ、たぶん、もう知ってると思うけど、」
 「ん?」ケンジは健太郎の顔を見た。
 「お、俺、俺さ、去年、ミカさんと・・・・。」
 「知ってるよ。ミカに童貞捧げたんだろ?」
 「し、知ってたんだ・・・。ご、ごめんね、ケンジおじ・・・。」
 「なに、気にするな。どうせミカがお前をその気にさせたんだろ?」
 「い、いや、たぶん俺がミカさんとエッチしたがってるのがミカさんに気づかれたんだと思う。」
 「ミカで良かったのか?健太郎。」
 健太郎は立ち止まった。「俺、ずっとミカさんに憧れてた。抱きたいってずっと思ってた。だから、俺、去年のハワイでのあの夜は夢のような時間だったんだ。」
 「良かったじゃないか。夢が叶って。」
 「ごめんなさい・・・。」
 「じゃあ、俺も。」ケンジが健太郎の顔を見ていった。
 「え?」
 「健太郎もたぶん知ってることだとは思うが、」
 「・・・・・。」健太郎もケンジの顔を見た。
 「お前は俺とマユの子どもだ。」ケンジは真剣な目だった。
 自分を見つめるその深い瞳の色に健太郎はたじろいだ。そしてやっと言った。「知ってる。」
 「いつか、きちんと俺の口から話さなきゃいけないと思ってたんだが・・・・。」
 「いいんだ、ケンジおじ。俺、そのことで誰も恨んだりしてないから。」
 「すまん。許してくれ、健太郎。」
 「大丈夫。謝らないで。俺、その事実を去年ミカさんから聞いて、なんだかほっとしたんだ。」
 「え?」
 「俺、ずっとあなたのことを特別な存在だって感じてた。」健太郎は少し涙ぐんで口元に微笑みを浮かべて言った。声が少し震えていた。「事実を知って以来、俺、あなたとケニー父さんがますます好きになった。」
 「健太郎・・・・。」
 「真剣な言葉で俺に打ち明けてくれて感謝してる、ケンジおじ。」
 ケンジは健太郎の肩に手を置いた。「俺、ケニーの好意に大いに甘えてるところがある。だから俺はあいつに対しては時々ちょっとした罪悪感を感じることがあるんだ。」ケンジは空を仰いだ。
 「ざ、罪悪感なんて感じる必要ないよ!」健太郎が大声を出した。「俺、ケニー父さんの子であることを誇りに思ってるし、父さんも俺のことちゃんと息子としてかわいがってくれてる。それで十分でしょ?ケンジおじが負い目を感じることなんかないよ。」
 「・・・・・。」
 「俺の方こそ、父さんとおじさん、両方に甘えてる気がする。父親が二人いる、って甘えてる。」
 「いいじゃないか、甘えても。」
 「もし負い目があるんなら、そのことと、俺のミカさんとのことで、お互い貸し借りなし。そういうことにしとこうよ、」そして言った。「・・・父さん。」健太郎がケンジの手を取った。ケンジの頬を一筋の涙が流れた。
 「俺、今も昔も、きっと将来もケンジおじのこと、大好きだよ。」
 ケンジは涙を指で拭って言った。「俺もだ、健太郎。」そして二人は固く抱き合った。


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