温泉-1
携帯が鳴る音で目が覚めた。昨日は楽しみでなかなか寝付けずに多少寝不足気味だった。
ボーっとする意識の中、手探りで携帯を探す。
画面を確認すると由香里だった。
「おはよー」
「おはよーどうしたの?」
「うーん、寝坊しちゃいけないと思って・・・」とうれしいことを言ってくれる。
素直に「ありがとう」と答えた。
「せっかくだから楽しんできてね」
「うん」
だんだん頭の中がさえてきた、出発まで30分・・・調度いい時間だった。
心遣いに感謝した。
「行ってくるねーありがとう」ともう一度お礼を言って電話をきりかけると
「あっ・・・政君」
「どうしたの?」
「ああーいや。浮気とかとないでね」と小さな声で言って
「行ってらっしゃい」といい電話をきった。
僕の中で罪悪感が大きくなった。僕は・・・何を期待して、何を浮かれているんだろうと思い反省する。
考えてみれば、由香里は彼女で大切な存在だ。
真里さんは・・・旦那も子供もいる。そんな中で、何かおこるはずもない。
由香里の電話で我に少し戻ることになった。もしかしたら浮かれた僕に由香里は気付いているのかもしれないと思った。
スカスカの軽いかばんを持って、待ち合わせのガソリンスタンドに集合した。
由香里のおかげで、15分前に着くことが出来た。
「政輝、いいなー」と制服を着て給油している健太が笑っている
「俺なんか社長と一緒だぜ、どうせなら今日の方がよかったなー」
「行って来るよー」といいながら事務所に行った。
事務所の中には、大半のメンバーが集まっていた、
三木課長は社長から色々な注意事項などを聞いていており、その隣に幸代さん、ソファーに真吾・千佳と座って話しをしていて、その正面に美由紀が座って鏡をのぞいている。
まだ来ていないのは、真里さんと真奈美だけだった。
奥で、美久さんが一生懸命事務の仕事をしている様子だった、それぞれがそれぞれのことをしているので、ちょっと自分の居場所がなかったので、
忙しそうにしている美久さんに近づいていた、僕が寄っていくと真剣な顔から笑顔になってやっている仕事の手を止めた。
「政輝君は今日だったね」
「はい」
「そっかー、真里に手を出しちゃ駄目だぞ!」と意味ありげな笑みをうかべながら言っ
た。
「えっ・・な・なんですかーそれ」とちょっと動揺する。
「ははは、真里から色々と聞いてるぞー」
「そんなー何の話ですか」と顔が少し赤くなっているのが解る。
真里さん何言ったのかな・・・と不安に思う。
「そんなことしませんよ」と冷静を装って言い訳をしているが・・・何か美久さんはお見通しだと言う目をしている。
多少の居心地の悪さを感じていると、「おはよー」と大きな声の真里さんと真奈美が入って来た。
「お店の方で真奈美ちゃんと会ってー」と真里さんは説明している。
「じゃー全員そろったね」と三木課長が言いながら、全員に集合をかける。
真里さんは僕の視線を感じると、目で合図をしてきたので、僕は皆に気付かれないように手を小さく振った。真里さんも満足そうに満面の笑みを浮かべたのだった。
温泉の場所はガソリンスタンドから車で1時間30分ぐらいにあるちょっと寂びれた温泉宿だった。
車は三木課長の三列シートのミニバンだった。もちろん運転は三木課長。三木課長は40代前半去年アルバイトの28歳の女性と結婚していてまだ子供はいない、その隣の助手席は大学生の美由紀、なかなか可愛いルックスだが、ちょっと意地悪なところがあるが、同性の強い人間についていくのがうまい。胸は可なり大きめでちょっとぽっちゃりしている。
二列目に右に真里さん真ん中に僕、左に真奈美が座っている。僕は真里さんの隣と言うことで満足していたが、左に真奈美が座っているのにまた満足だった。真奈美はちょっと気が弱くって口数が少ない、背は166cmくらいあり女性としては長身だなと思う、眼鏡をかけていて、普段からコンタクトにすればきっと綺麗なんだろーなって僕は思っていた、胸は小さめだったが好みのタイプだ。
参列目は右に真吾がいる。真吾は僕と同じ歳だが、僕とは違う一流大学に通っているが嫌味なところがなく、アルバイトの女の子からは一番人気だ。勉強しているところが想像できないくらい、普通に遊んでいた。こっも背はたかく182cmと172cmの僕はいつも見上げて話をしていた。真ん中に人妻の幸代さんこちらはとにかく色っぽい自分もそれに気付いていていつも大きな胸を強調した服を好んで着ているようだった。髪はちょっと茶色に染めていて話をしていても誰にでもボディータッチが多く、若い高校生くらいはすぐに勘違いしちゃうほどだった。子供が2人いると聞いたこと事があり歳は聞いたことないが真里さん情報では30代前半らしいとしかしらない。その隣に千佳が座っている。千佳は元気で活発な子だ、小学校から水泳をしているようで、地元では可なり有名な選手のようで髪は短めで体が引き締まっているイメージがある。体は練習とアルバイトで日焼けしている。
ガソリンスタンドの制服の上から見ると胸の大きさは普通かな・・・でも形がよさそうだなと勝手に思っている。
道中仲のよい8人は個々に世間話をしたり、全員でしりとりをしたりして盛り上がった。
三木課長はしりとりで、下ネタばかり言って皆の笑いをとっていた。調子にのった僕は、
「あ・・あ あ・・ねー うーん アナル」と答えたときは流石に引かれた。
隣の真里さんも苦笑いするしかない様子だった。
楽しい道中もっとも僕がうれしかったのは、狭い車内真里さんとの密着だった。たまに真奈美に触れるのも、とても心地よかった。