花火と浴衣-3
あっけにとられている私に
秋クンは自分のTシャツを私の頭からかぶせた。
「お!これでちょうどいいな。ほら寝るぞ!」
男物のTシャツ・・・
それ1枚って本当はものすごくエロいシチュエーションなんじゃないの?
それなのに秋クンは
「ちょうどいい」といって
さっさとベッドに横になった。
「ほら。あずさ。ぎゅーしてやるから」
布団を上げられて「おいで」をされた・・・
完全に子ども扱いじゃん・・・
男の部屋に泊まるってどーゆーことだかわかってんの?
って・・・
わかってるわ!
わかってるから来てるんじゃん!
わかってないのは秋クンじゃん!!!!
でも悔しいから
その夜は秋クンにぎゅーしてもらって寝た。
だから・・・
秋クンが私の寝顔を見ながら
ため息をついたのは私は知らない。