投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

濡れた女達
【その他 官能小説】

濡れた女達の最初へ 濡れた女達 2 濡れた女達 4 濡れた女達の最後へ

第1章-3


今は、何とかぎりぎりの生活をして、そんなゆとりはない。

近くのスーパーのパートで働いてはいるが、ほんの小遣い程度だった。
そのマンションで見かける人々は、比較的裕福な家が多いようである。
時々見かける主婦達の服装と、冴えない自分とを比べると溜息が出てくる。

(もう少し、お小遣いが欲しいわ・・)

美紗子はもっと割が良いアルバイトはないか、広告などで探していた。
しかし、このご時世ではそうそうに良いアルバイトは見つからない。



或る日、美紗子は少し用事があり町へ出かけた。

そこで、知り合いの主婦と、ばったり会ったのだ。
その主婦は百合子と言い、
彼女も同じ頃にマンションを購入していて面識がある。

娘が同い年のこともあり、気があって時々立ち話をする仲だった。
時間もあることだし、美紗子は誘われるままに近くの喫茶店に入った。

「美紗子さん、どう?新しいマンションの生活は?」

「ええ、百合子さん、最適よ、木の香りがとても落ち着くの、
窓からの見晴らしも良いし、貴女もでしょ?」

「そうよね、私もようやくこの辺りにも馴れてきたわ、
でも知っている人は少ないし・・」

「私も、同じよ」

百合子は、美紗子と同じくらいの30歳半ばくらいであり、
ぽっちゃりとして、小綺麗にしており、男好きのするタイプだった。

「それで、美紗子さん、パートをしているんでしょ」
「ええ、結構、ローンが厳しいので、足しにと思って・・」
「そうでしょうね、ところで良いお話しがあるのよね」
「あら、どんな?」

「実はね、私は最近ある所で働いているのね、そこでは自分の好きな日だけ働けるの、
働くって言う言葉が適切かわからないけど、でも良いお小遣い稼ぎになるわよ」

「え?・・そんな良いアルバイトがあるの?」
「ええ、私はもう3,4回行っているけど、もうすぐ10数万円くらいになるかな」
「ええ、凄いじゃない、でもそれだけ貰うんじゃ、何かありそうねぇ」

「何かありそうって・・」

そう言って百合子が笑うと、つられて美紗子も笑う。




濡れた女達の最初へ 濡れた女達 2 濡れた女達 4 濡れた女達の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前