ご褒美2-4
「待って…あっ…待ってよ、ユウちゃん…」
息が弾んでしまい、既にまともな会話もできないほどに乱れ始めたアイが、やっとこれ
だけの言葉を喉から絞り出してユウに懇願した。
「よし、わかった、アイ。もう意地悪はやめて、今晩はオレが気持ち良くしてあげるよ」
自分の優位を確信して、ユウは恩着せがましく言い放った。
「制限時間は今から10分間。それまでにイッちゃったら負けだからな」
ユウは、先週の金曜日の勝負を立場を替えて再現するため、一方的に宣言した。
「ず…狡いよユウちゃん…もう…だいぶ前から…」
アイは、勝負をするなら胸を揉み始めた時点で試合開始を宣言しなかったのは狡い、と
言いたかったのだろうが、その言葉は、既に心の準備が出来上がってしまったユウの耳に
は全く届かなかった。
「では、始めます。位置について、よーい、ドン」
ユウは、努めて事務的に開始の合図をかけると、背中から回した右手をアイの下半身へ
ゆっくりと伸ばしていった。パジャマのズボンを掻き分け、下着の中へ手を差し入れてい
く。控えめに茂ったヘアの下に割れ目を探り当て指を滑らせてなぞると、まだ少ししか、
湿った感触がしなかった。
(時間に余裕があるわけじゃないから、やっぱり直接ここを責めた方がいいだろうな)
ユウは早速、取りかかることにした。