4人の夜-3
ケンジがベッドにやってくると、マユミは彼の首に手を回した。
「背中には気をつけてくれよ、マユ。」
「わかってるよ。あの時みたいにね。」マユミはウィンクをした。そしてベッドにゆっくりと横になった。ケンジはそっとキスをした。
「ケニーが今日買ってくれた水着着てるんだ、あたし。」
「ほんとか?よかったじゃないか、マユ。で、どんな水着なんだ?」
マユミは恥じらいながら言った。「脱がせて、ケン兄。」
「うん。」
ケンジはマユミの椰子の木のプリントされた白いTシャツをめくった。「おおっ!」彼は思わず声を上げた。隣のベッドでミカと抱き合ったケネスはにやにや笑っている。
「どんな水着、買ってやったの?ケネス。」
「まあ、見とり。」
「すっ!すっ!すごいっ!」ケンジは叫んだ。マユミのその水着のブラは、かろうじて乳首だけを隠しているだけの、極小のスタイルだった。
「いわゆる『マイクロビキニ』ってやつだね。」ミカが言った。
「そや。ケンジ、喜んでるみたいやな。」
「ってことは・・・・。」ケンジはマユミのショートパンツに手をかけた。そしてごくりと唾を飲み込んで、ゆっくりと下ろし始めた。
ぶっ!ケンジは慌てて自分の鼻を押さえた。指の隙間から血が垂れ始めた。「やばいっ!」
「もう!ケン兄、いくつになってもそれなの?」マユミがあきれて言った。
「だって、だって、お、お前、こ、こ、この水着って、着てないのも同然じゃないかっ!」
ビキニはほとんど紐だけという状態だった。申し訳程度に谷間と繁みを隠せている程度である。
「すごいね、あれ。」ミカが言った。
「そやろ?そやけど、ケンジ、相変わらずやな。いっつも妙なところで興奮しよる。」
「いつまでもシャイなんだ、彼。」
「で、ミカ姉は、どんな下着着てるん?」
「脱がせて、ケネス。」ミカはマユミの口調を真似てそう言うと、ベッドに横になった。
ケネスはケンジと同じようにそっとミカの唇にキスした後、彼女のハイビスカスのプリントされたタンクトップのすそをゆっくりとめくった。
「おおっ!」ケネスは眼を見開いた。「エ、エ、エナメルやんかっ!」
「あんたが光り物フェチだってマユミから訊いたからね。ケンジに買ってもらったんだ。昼間。」
ミカが身につけていたのはゴージャズな黄金色のレオタードだった。
「最高やで、ハニー!」ケネスは焦ったようにミカのショートパンツをはぎ取った。「も、燃えてきた。燃えてきたでー、ハニー。覚悟しい。」ケネスはミカの身体を強く抱きしめた。「ケ、ケネス!待てっ!お、落ち着け、あたしはあんたのハニーじゃ、あっ!」ケネスは荒々しくミカの顔中にキスを浴びせた。「だ、だめっ!焦るなっ!ケネス!」ミカが叫んだ。「ケ、ケネスううっむぐぐぐ・・・。」ケネスは狂ったようにミカの唇をむさぼった。
「ケニーの征服欲が目覚めたようだ。」ケンジが言った。
「そうみたいね。」