第十三章 代理性交-2
舞が席を外すと、どうしても意識してしまう。あんなことがあったのだ。あの人に気持ちを伝えてしまった今、何が起きてもおかしくはないのだ。ただ、舞のことが気がかりで、最後の一線だけは守ろうと思っていた。
食事の会話を思い出していた。私の料理を美味しいと言ってくれた。私の瞳に心を奪われると言ってくれた。そして、舞を愛していると言った。あの人が、私への思いを持ちながら、約束を守ろうとしていることが嬉しかった。
あの人が、食事を終えたようだ。席を立ち、お皿をキッチンへと運んでくる。胸の鼓動が苦しいほどに高鳴るのが分かる。
「んああ!あなた!」
後ろから抱き締められる。息が止まる。思いが溢れて止まらない。あの人の指がスカートの中へ入ってくる。けして外すことのない拘束具を確認する。そして、あの人の指が、太ももの内側へと滑り込む。
体の力が抜ける。私の体は、狂おしいほどに男の指を求めていた。
くちゅう! 卑猥な音が鳴り響く。そこは、驚くほどにドロドロに溶けていた。
「んああああ!」
「こんなに濡らして。いつから濡らしていた。」
「食事の時・・・あなたに熱く見つめられた時から・・・ん、んああ!」
睦子の膣に二本の指を差し入れ、ゆっくりと掻き回してやる。睦子の体が震え出す。
「俺が、睦子の分身を貫くところを見ていたか?」
「んああ、見つめていたわ! 目を離さず、その全てを見ていたわ。」
「俺が、睦子の分身と舞自身を交互に抱いているのが分かったか?」
「ああ、そうよ。あなたは酷い人。私の分身として舞を抱きながら、時には舞の魅力に心を奪われ、舞を愛していたわ。」
睦子の膣を掻き回す。睦子がたまらない表情で身悶える。
「そうだ。それが分かるなら・・・今夜はどうして欲しい? 舞を愛して欲しいのか? それとも、睦子の分身を抱いて欲しいのか?」
「そんなこと、決められない・・・んああ! いい!」
「俺は、睦子の分身を抱きたい。睦子はどうなんだ?」
「私も、私も賢治さんに抱いてもらいたい・・・」
「さあ、はっきりと言うんだ。俺は誰を抱けばいい? 舞か? 睦子の分身か?」
「私の分身を・・・抱いて・・・」
「睦子がそう言うなら、今晩は舞に心を移さない。だから睦子も、舞の体に心を移して俺を受け入れろ。いいな。」
「んああ、あなた!!」
「舞の体をどうして欲しい? 睦子のしたいようにしてやる。」
「ああ、そんなこと・・・」
「思いがあるはずだ。言葉にしてみろ。」
「犯して・・・激しく・・・犯して・・・」
「体位は?」
「後ろ・・・うしろ・・・から・・・」
「バックで犯すのか? それなら、両腕を縛り上げて犯してやる。舞の体を睦子の分身として縛り、これまでに無いほど激しく突き上げる。それが、睦子に対する俺の気持ちだ。いいな!」
「んああああ! お願い!」
言い終わると同時に、睦子の膣が俺の指を二度、三度と強烈に締め付ける。そして、全身を震わせながら激しく気をやった。
続く