13 白光-3
翌朝、私が目を覚ますと、気配を感じ取ったのか、サトルさんの瞼が幾度か瞬き、そして開いた。昨晩とは体勢は変わってはいるものの、まだサトルさんに抱かれたままだった。ふと掃出し窓に目をやると、下半分のすりガラス部分が眩しく白く、発光していた。
「なんだろう」2人して窓に近づき外を見ると、真っ白な雪が積もっていた。昨夜の雨は、雪に変わっていたのだ。
「雪だねぇ、綺麗」
「そうだね、眩しいね」
日光を浴びた雪が発する光に照らされながら、その場で抱き合って長いキスをした。
唇を話すと、じっと見つめられ、私は照れくさく俯いた。サトルさんは抱き寄せてくれた。