第3話-2
後輩 「先輩、どうします?まだ話を続けますか?それとも、もう止めにします?」
先輩 「ああ、そうだな……」
後輩 「月の半分もいないんじゃ、やっぱ夫婦生活はうまくいってないのかもしれませんね〜。俺だったら毎日浮気しちゃいますね」
先輩 「お前と内田さんをいっしょにするなよ」
後輩 「先輩、チャンスかもしれないっすよ〜。俺だってヤレたんですから」
先輩 「お、俺は、お前みたいなことしねえよ」
後輩 「そういえば、今度、内田さんと出張に行くとか言ってませんでしたっけ?」
先輩 「ああ、まあな。……ったく、何でそういう所は、しっかり押さえてるんだよ」
後輩 「何でも、先輩が無理やり内田さんのスケジュールにねじ込んだとかって」
先輩 「ちげえよ。逆だよ!俺が企画部の方から無理やりねじ込まれたんだよ!」
後輩 「あ、そうでしたっけ。でも、センパ〜イ」
先輩 「何だよ、気持ち悪いな」
後輩 「チャンスじゃないですか〜〜?」
先輩 「チャンスって何だよ」
後輩 「またまた〜。出張先で内田さんと二人きりの夜っすよ〜〜」
先輩 「だ、だから、なんだよ」
後輩 「もしもの時に先輩が困らないように、俺の体験談を全てお話しましょうか〜?」
先輩 「もしもの時って……ゴクリ」
後輩 「先輩、ちゃんとリードして上げないとだめっすよー。なにしろ、プリンセス内田ですから」
先輩 「ゴクリ……」
後輩 「やっぱ、心の準備ってものをしておいた方がよくないすか?」
先輩 「そ、そうか……じゃあ頼む」
後輩 「任せて下さい!先輩のために全てをお話しますから」
先輩 「……こいつがこんなに生き生きしているところ、初めて見たよ」