第2話-2
先輩 「メールだと?」
後輩 「はい。内田さんからのメール。それって、証拠になりますかねー?」
先輩 「見せてみろよ」
後輩 「その代わり、内田さんには内緒ですよ」
先輩 「ああ、分かった」
後輩 「じゃあ、これっす」
先輩 「なになに――昨日は楽しかったね。また、誘ってね――」
後輩 「懇親会の次の日のメールです。どうですか?」
先輩 「うーん……っていうか、お前、本当に内田さんとメールしてんのか?」
後輩 「そっすよ」
先輩 「他にはないのか」
後輩 「じゃあ、これとか、どうすか?凄いっすよ」
先輩 「なになに――この前の話 今度ゆっくり聞かせてね 楽しみだな――凄えな、絵文字いっぱいじゃねえか」
後輩 「でしょ〜、チョーかわいいっすよね」
先輩 「内田さんって、こんな女の子メール書いちゃうんだ」
後輩 「これで信じてくれました?」
先輩 「うーーん……」
後輩 「え〜〜!うそ〜〜?信じられないっすよー!!俺は先輩のためを思って、ここまでぶっちゃけたのに、信じてくれないなんて、チョー、ショック〜」
先輩 「おい、杉浦……」
後輩 「この話、本当は内田さんと秘密にするって約束だったんすよ。なのに、先輩ったら、ヒドイっすよ。あ〜あ、俺はもう何も信じられないっす……」
先輩 「杉浦……お前は、俺のためにそこまで……」
後輩 「すみませーん。焼酎のお代わり二つね!」
先輩 「よしっ!分かったよ、杉浦!」
後輩 「な、何すか?」