・・・12月-4
「俺さ。仕事やめた」
え・・・?
「大阪行くわ」
え・・・?
「本当に、七海にはごめん。
でも感謝してる。
七海がいなかったら、だめんなってた」
感謝されたいわけじゃないよ。
ありがとうって言ってほしいわけじゃないよ。
愛されたいんだよ・・・・
「ありがとうな」
そこには意地悪な達也はいなくて
穏やかな
優しい顔をして
あたしの大好きだった
大学時代の達也がいた。
あたしのことを1番に好きでいてくれて
あたしだけを好きでいてくれたよね。
そんな顔をしている達也は
大阪の人を
大学時代のあたしのことと
同じように純粋にすきなんだね。