投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

偶数月
【元彼 官能小説】

偶数月の最初へ 偶数月 36 偶数月 38 偶数月の最後へ

・・・10月-2


「よ!」

30分ほど遅れて達也がお店に入ってきた。
みんなに軽く挨拶をして
さりげなくあたしの横に座る。

当時付き合っていたことは
みんなが知っていることで
ケンカ別れしたわけじゃないから
隣に座っても
不思議がられることはない。

それぞれの隣や前の席と話していたけど
あたしと達也はほとんど話さなかった。

でも・・・
テーブルの下で。
達也の左手とあたしの右手はつながれていた。

おねがい。
達也。こんな事しないで・・・

恋人みたいって
錯覚しちゃうよ。

あのときのままの
あたしたち。

あのときのままの
みんな。

全部。。。
あのときのまま。。。





偶数月の最初へ 偶数月 36 偶数月 38 偶数月の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前