玩具-10
隼人の腕に掴まり歩くのがやっとの友美。内股になるのはどうしようもなかった。
「友美、まだ一番弱い振動だぞ?これでフラフラしてたら、マックスにしたらどうするんだ?」
「無理だよぅ…歩けなくなっちゃうよぅ…。」
「そんな友美も見てみたいな。」
「ホント無理だよ…。お願い、止めて?お兄ちゃん…。」
「止めないよ?」
隼人は友美から腕を振り払いいきなり離れてしまう。
「ち、ちょっと…」
1人では歩けずその場に立ちすくむ。
「あ、ダメ…」
隼人を見るとニヤッと笑うのが見えた。悪い予感がする。何をするのかすぐに分かった。
「あっ…!」
激しい振動が友美を襲う。友美は立っていられず、その場にうずくまった。
「んんん…」
必死で声を我慢する。そんな友美を見て興奮する隼人。離れた場所から見つめていた。
「どうしましたか?」
男性客が友美の様子に気づき、心配して話しかけてきた。
「あ、何でもないんです…。すみません…。」
「どこか痛むんですか?そんなに汗かいて…?」
「い、いえ、大ジョブです…。すみません…。(痛いんじゃなくて気持ちいいんです…。)」
「救急車呼びますか?」
「い、いいです…。ホント大ジョブなんで…。(救急車なんて呼ばれて診察されたら嫌だよ…!)」
しかしどうしても心配する友美。そこへ隼人が駆け寄る。
「おい、大ジョブか、友美?すみません、こいつ、貧血気味なんで、ちょっと休ませますから。行くぞ友美?」
「うん…。」
友美は男性にお辞儀をして隼人に支えられながら歩いていく。
「お兄ちゃんの意地悪…。」
「ドキドキしたろ?フフフ。」
悪びれる様子もなく歩く。
「お兄ちゃん、振動止めて…。」
「あ、悪い悪い、忘れてたよ。」
わざとらしく笑い振動を止める。
「ハァァ…。」
ようやく振動から解放されホッとした。しかしそれも束の間、隼人に本屋に連れて行かれる。思い切り悪い予感がする。隼人の考えている事がすぐに分かった。隼人が友美を連れ込んだのはエロコーナーの前だった。目の前にはたくさんのエロ本。立っているだけで恥ずかしくなった。そんな友美に耳打ちする。
「会話にのってこいよな?じゃなきゃまたマックス振動にするからな?」
「う、うん…。」
従うしかなかった友美だった。