全てをさらけ出す奥さま-2
「なんで姫ちゃんを嫌うんだよ。オレとのエッチばかり考えるって?それは当たり前だよ」
オレは取っ掛かりがわかってホッとした。自分は普通じゃないと思いこんでいる彼女は、いつかオレから嫌われるのを恐れていたんだ。
「他の男じゃなくオレとのエッチだろ。好きな男とSEXしたがるのは当たり前じゃないか。 姫ちゃんは嫌われると勘違いしてそれを隠すから辛くなるんだよ。オレはエッチな姫ちゃんも 好きだよ。いや、エッチな姫ちゃんが大好きなんだよ。だから絶対に嫌いになったりしない」
「うそ…こんな姫美なのに…」
「うそじゃない、オレ自身がドスケベだからね。わかるだろ?姫ちゃん以上にいつも姫ちゃんとSEXしたいって考えてるよ。朝起きても、通勤電車の中でも、仕事中でも。その事を考えると場所をわきまえずにどこでも勃起しちゃうんだ。退屈な会議中なんて勃ちっぱなしだよ。どうだ? 姫ちゃんの事を一日中考えてるオレって変か? そうじゃないだろ?」
「いつもなの?」
彼女は驚いた表情を浮かべて聞いてきた。
「そうそう、電車の中は困るぞ〜、下手したら痴漢扱いになるからね。その時はポケットに手を入れてポケットの中からチンチンを抑え込むんだ」
オレが少し明るめのトーンで普段の自分の事を説明しだすと、彼女は興味深そうな表情を浮かべた。
「会議の時はもっと大変だぞ。発言の時は立って発言する事が多いんだ。その時はポケットに手を入れられないだろ。だからそろそろ発言を求められそうだと思ったら、部長の剥げ頭をじ 〜っと見て鎮めるんだよ。部長はね、会議の時 にいつも真剣な目をして自分を見るオレのことを『熱心な部下』と思ってるんだ。だから発言を求められる事が多いんだよ。大変だろ?」
「プッ!それは大変ね」
「笑ったね、良かった。エッチなところも好きだし、いつも一生懸命なのも好きだし、料理が上手なのも好きだし、なんだかんだ言ってもやっぱりその笑顔が一番大好きだよ」
「嫌いになったりしない?」
「ますます好きになったよ」
「嬉しい、ありがと…」
「じゃあ、もう遠慮はいらないよね」
「何が?」
彼女はキョトンとした顔をした。
「さっきの続きだよ。ビ・デ・オ♪」
「いやー!恥ずかしい」
彼女は赤くなった顔を隠した。隠す前の顔は喜んでいた。
「止めるかい?」
「いやいや、イヂワル〜〜〜」
そう言った彼女はオレに向かって飛びつき、「大好き―――!」と叫んでぎゅーっと抱きしめてきた。
「イタタタ、姫ちゃん、痛いよ!」
オレは激痛のあまりに呻いた。
「あっ!ゴメンなさい!だ、大丈夫?」
慌てた彼女は、直ぐにオレの行為に体から離れた。
「イタタタ、ダメみたい…」
「え―!どうしよう、どうしよう」
彼女はオロオロしながら、再び目から涙を溢れさせた。
「姫ちゃん、心配しないで治す方法が有るんだよ」
可哀想になったので助け舟を出すことにした。
「えっ?ホント!どんな方法なの?」
真剣な目が可愛かった。
「腰痛はチンチン舐めてくれたら治るんだ」
悪い男だ。
キョトンとした彼女だっが、騙されたことを知り「もう、心配したんだから!」と拗ねた顔をして怒った。
「ごめんごめん、大丈夫だよ。そんなに痛くないよ」
オレは謝った。
彼女はしばらく拗ねた顔をしたまま睨んでいたが、しばらくすると笑顔になった。
「いいえ、痛いはずよ。姫美が治してあげる」
そう言って、オレの下半身に顔を近づけてきた。