第1話-6
先輩 「もしかして、内田さんは、はいって言ったのかよ」
後輩 「いや、そうは言ってないです」
先輩 「じゃあ、何て言ったんだよ」
後輩 「いや、何も言ってないです」
先輩 「じゃあ、何にびっくりしたんだよ!」
後輩 「先輩、落ち着いて下さいよ」
先輩 「落ち着けるか!お前は、何にびっくりしたんだよ!早く、言え!!」
後輩 「ですから〜、じゃあ、休憩でもしていきますか?って俺が言ったらですよ。そうしたら、そ〜と、そ〜っとですね」
先輩 「そ〜っと?」
後輩 「そ〜っと、腕を組んできたんです。しかも……」
先輩 「し、しかも」
後輩 「内田さんの頭が俺の肩に乗ってるんです。ねえ、先輩?」
先輩 「な、何だよ」
後輩 「これって、誰がどう見ても、イエスっていう意味ですよね?俺、間違ってないすよね?」
先輩 「あ、ああ……間違ってないと……思うよ……」
後輩 「でしょ〜!!」
先輩 「で、お前は内田さんとホテルに行ったのか」
後輩 「はい。だって、周りはラブホばっかりですから」
後輩 「いや〜、ホテルに入ってから、また凄かったすよ」
先輩 「な、何が、凄かったんだ」
後輩 「パクッです」
先輩 「パクッ?」
後輩 「はい、パクッです」
先輩 「頼むから、ちゃんと分かるように、順序立てて、説明してくれよ」