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秘め事の系譜 シホ
【同性愛♀ 官能小説】

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恋は盲目-4

「別に驚くことでもないんじゃない? 恋人なら、舌で相手を悦ばせるなんて当たり前よ。相手が男でも女でも同じコト。あなたも、ヒロ君にこうして愛してもらっているんでしょう?」
「私は……」
 そこで、シホは小娘の反応を見逃さなかった。アケミの表情には、戸惑いと羨望が浮かんでいたのだ。
 男女の交わりは、ともすれば、男が快楽を得る為の一方的なものになりがちである。逆レイプのように、女が男を犯す事も無いわけではないが、それも男のモノが快楽でそそり立っていなければならない。
 それに対して女同士の愛の交歓は、基本的に相手に気持ち良くなってもらうための行為である。舌で奉仕する事も、指先で愛撫する事も、己が気持ち良くなるためではなく、相手に悦んでもらうためにするのだ。
 この感覚は、基本的に男には理解できないものであろう。だからこそ、恋人や旦那と普段から肌を合せていても、絶頂を迎えた経験の無い女が少なからず存在するのだ。女の身体は、乳房を揉まれて膣内に挿入されるだけが快楽を得る手段ではないのだが、男の本能はそればかりを求めてしまう。しかし、女は気持ちが昂ぶれば、キスだけでイッてしまうこともあるのだ。
「いいわね、シホ。とってもいいわ。エッチな涎がどんどん出てくる」
「んん……、サチコ、そっちだけじゃなくて……ね?」
「シホってば、ホントに後ろが好きねぇ。それじゃ、いつもみたいにお尻を向けなさいな」
 シホは恋人の舌から離れると、雰囲気に呑まれて呆然としているアケミの前を通り、小娘の背後にあったソファの上に膝立ちになった。背もたれに手を突き、肉付きの良いお尻を恋人と小娘に向けて突き出す。無防備な割れ目から、粘り気のある淫らな汁が糸を引いて垂れ落ちた。
 シホがお尻を振る様子を見ながら、サチコはカバンから一本の棒のようなものを取り出した。柄の部分はゴム製で太さは指ほど、先の部分にはプラスチック製の球が連なっている。
「これ、なんだか分かる?」
 アケミに向けて、サチコは妖しげな器具を差し出した。
「……知らない」
「ふふ、これね、お尻用のバイブレーターなの。シホってば、これが大好きなのよ」
 自ら求めたとはいえ、改めて自分の趣味を年下の小娘に告げられて、シホは羞恥で頬が熱くなってくるのを感じた。だが、それ以上に淫らで背徳的な感覚が下半身に沸き起こり、突き出したお尻から爪先まで、痺れるような悦楽の波が駆け抜ける。
 年若い娘の前で、はしたない格好のまま腰を振るシホのお尻をサチコは撫で上げた。同時にバイブレーターを口に含んで唾液をまぶす。
「……、私、帰る!」
 さすがにいたたまれなくなったのか、アケミは身を翻してロッカールームから出ようとした。
「あら、まだ帰っちゃダメよ」
 だが、サチコは間髪いれずにアケミの手首を掴み、娘の身体を強引に引き戻す。
「離して!」
「嫌よ。あなた、私があなたの恋人を寝取ろうとしていると思っているんでしょう? 女同士で愛し合うのが信じられないんでしょう?」
 アケミの身体を自分の裸身に引き寄せながら、吐息がかかるくらい顔を近づけてサチコは甘く囁いた。
「だったら、最後まで付き合いなさい。ちゃんと納得してもらわないと困るわ」
 ロッカールームに乱入し、いきなり詰問してきた強気な小娘の面影は既に無い。淫らな空気に浸り、年上の美女から妖しい囁きを吹きかけられて、アケミの身体から力が抜け落ちた。観念したのか、毒気にあてられたのか、頬をほんのりと上気させて、アケミは卑猥にお尻を突き出すシホを見やった。
「ふふ、イイ娘ね。どう、あなたもやってみる?」
「……え?」
 サチコはバイブレーターにスイッチを入れると、意味が分からないといった表情のアケミに手渡した。淫らな性具が年若い娘の手で震えている。
「ほら、ここよ。ここに挿し込むの。ゆっくりとね」
 シホのムッチリとしたお尻を軽く叩くと、サチコは恋人の尻肉を両手で広げ、菊門と媚肉をさらけ出した。
 お尻を突き出したシホが力を抜くと、一瞬すぼまった菊門は生き物のように口を開いた。括約筋の向こうに桃色が見えるようになる。
「そう、最初は先っぽを穴にあてて、穴そのものを刺激するの」
「ふああっ!」
「……!」
 娘のレイナほどではないが、自分よりもはるかに年若い娘にお尻を弄られて、シホは電流のような快感が全身を駆け巡るのを感じた。あまりの快感に、廊下にも聞こえてしまいそうな、あられもない声が上がってしまう。
「あはあっ! イイッ!」
「いいわよ。そうすると、段々お尻が開いてくるでしょう?」
「……」
 アケミは無言のまま、ふるふると震えるお尻の穴にバイブレーターをゆっくりと挿し込んでいく。
「んんん……、くふぅ……」
 身体の中に異物が侵入してくる重くて淫らな感覚を、シホは身体全体で味わっていた。痺れるような快感に力を入れる事が出来なくなると、逆向きになったソファの背もたれに上半身を乗せる。豊かな乳房がクッションのように背もたれの上で潰れた。
「そうそう。そのままゆっくりと出し入れするの」
「……」
 サチコに言われるがままに、アケミは無言でシホの尻穴を責め続けた。頬は薄紅色に染まってきており、細く開かれた唇からは時折舌先が顔を覗かせている。乾いた唇を湿らせる為なのであろうが、初めて経験する淫らな行為に舌なめずりしているようにも見える。
 アケミの反応に気を良くしたサチコは、片手で恋人の尻肉を撫で回しながら、もう片方の手で淫汁滴る媚肉に指を挿し入れた。
「ふああっ! スゴイ! なんか、いつもと違う!」
 いつもはサチコが一人でシホの二つの穴を責めるのだが、別の人間が加わっただけで、同じ行為がまったく別の快感をもたらしていた。お尻と蜜壷、二つの敏感な穴から全身に快感の波が広がっていく。


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