和毀・・・・・・-10
待ち合わせし、連れて行かれたのは雑居ビルの二階。古くてやってるか分からん喫茶店だ。
しかし、窓は大きく道路に面していて立地はいい・・・・筈だが勿体無い。
窓側に座り用件を待つ。
〈こないだは、楽しかったよ(笑)〉
『・・・・・・・・』
流石に笑顔でお礼を言われるとは・・・・裏がある!と思え無言で注文した、クリームソーダを飲んでいた。
〈でも、溯夜ちゃんが・・・まさか・・だったとは・・・・〉
何が言いたいんだ!珈琲を飲みながら話す和毀に苛立ってくる。
『・・・・何の用があるんだ・・?』
苛立っているのに気づいたらしい和毀は
〈溯夜ちゃんは気が短いね(笑)・・・・ま、早く用件が聞きたいんなら・・・〉
テーブルにワインカラーの首輪が置かれる。
『な・・・・・・』
〈溯夜ちゃん・・・・・俺と付き合ってよ♪〉
首輪を手に俺の横に座ると
〈断らないよね?溯夜・・・・〉
耳元で名前を呼ばれる。なんで俺が・・・・・と、振り向くといきなり唇を奪われた。
『・・・!ん・・・』
唇を割って入り込む舌が口の中を暴れまわる。唾液も一緒に流れ込み思わず呑み込んでしまう。
『ん・・・・・ふゎっ・・・!なんで・・・』
和毀を突き離すが
〈溯夜が好きだって言っただろ?溯夜が男だろうと関係ない・・・・〉
窓に押し付けれたまま激しいキスをされ続ける。
『・・・・・っ・・・・・俺は誰の物にもならない!』
〈言うと思ったよ(笑)なら、溯夜が誰とsexしても構わない。俺ともsexしよう。俺は溯夜を好きにさせて見せるから・・・・〉
・・・・・・・・・和毀end.