・・・8月-6
逃げようとするあたしの顎をつかんで
無理やりキスをして舌を入れてくる。
顔を背けようとするけど
しっかりと捕まれた顎を離してくれなくて
しかたなく、達也の舌を噛んだ。
手加減しなかったつもりだけど
動き回っている舌をガッチリ噛むのは難しくて
思ったよりダメージは与えられなかったのかもしれない。
あたしの抵抗が弱くなったあたりから
達也の舌の動きが変わってきた。
荒々しく
自分が満足するだけのキスから
あたしが気持ちよくなるためのキスに変わった。
「んぁ・・」
一瞬はなれた唇からもれ聞こえたあたしの声は
すでに感じ始めた声だった。