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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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獲物はすぐそこに-8

 大塚が欲望を満たして部屋を出て行った直後、ちょうど入れ違いのように同じチームの女の子が翌日のレースを走る順番を決めようと部屋にやってきた。あわてて乱れた髪を整え、何事も無かったように笑顔で応対したつもりだが、うまくいったかどうかはわからない。

 夕食の時間になり、1階にある食堂に行くと、もう大半の仲間たちが席についていた。そのなかにはもちろん斎藤の顔もある。そして、その隣にはエリナがごく自然に座っていた。大塚がグラスを持って立ち上がり、右手を天井へ向かって突き上げながら叫んだ。

「さあ! みんな明日は頑張ろうぜ! それじゃあ、前祝いも兼ねて乾杯!」
 
 みんなの声が大きく「乾杯!」と唱和する。笑い声と拍手が食堂に響いた。1か月前の飲み会を思い出す。斎藤とエリナの仲良さそうな姿を見てしまうと、やっぱりしくしくと胸が痛んだ。出来るだけ見ないようにする。まわりの話をさも聞いているようにうなずきながら、みずきは食事が終わった後の動きに全神経を集中させていた。

 食事の時間は1時間の交代制。次の順番のひとたちがいるため、それ以上ながく食堂に留まることはできない。おそらくあと1時間半もすれば、みんなが温泉に向かい始める。つまり、あと2時間もすればエリナを大塚たちに引き渡せるということだ。食堂の壁掛け時計の秒針が刻む時間をじっと見つめながら、みずきはそのときを待ち望んだ。

(つづく)


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