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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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獲物はすぐそこに-6

 ドアに鍵をかけて一息つく。部屋には小さなベッドがふたつと、申し訳程度の装飾品、それにテレビがあるだけだった。ここはもうひとり同じチームの女の子とふたりで使うことになっている。マミはトオルと同室を希望し、斎藤はエリナと同室を希望した。カップルや夫婦で来るメンバーも少なくないので、それは別に特別なことではなかったが、やはりみずきは腹が立って仕方がなかった。

 コンコン、と扉がノックされた。しばらく無視していても音がやまないのでドアを開けると、すごい勢いで大塚が飛び込んできた。後ろ手にドアを閉め、鍵をかける音がした。

「な、なんなのよ……ここじゃないでしょう? 大塚さんの部屋……」

「ゆうこに代わってもらったんだよ、部屋。あいつほら、俺と同じ部屋の小林とつきあってるだろ。喜んで代わってくれたぞ」

 げらげらと笑う顔がこれ以上ないほど下品に見える。腕をつかまれて、壁に押し付けられた。酒臭い息がかかる。思わず目を閉じると、ぬるぬるした唇が押し付けられた。

「や、やめてよ! みんながいる場所でそんなことしたくないの!」

「落ちつけよ。エリナをやっちまう場所とタイミングを決めた」

「えっ……」

 大塚がにやにやと頬を緩めながらみずきの胸をつかんだ。その手がいやらしく動き始めていることも気にならなかった。ここで、エリナを。

「ああ。他の男3人にも声をかけてある。晩飯の後、みんな温泉に行くだろ? あれは男用と女用で場所が分かれているの覚えてるか?」

「そうね……たしかそうだったわ……」

 このあたりのペンションやホテルが共同出資で造り上げたというその温泉は、ここからホテルからの専用のバスや車でなら15分程度の場所にある。男性用の施設と女性用の施設は、小さな川を挟んでちょうど反対側に造られている。山の中、まわりにはほとんど何も無い場所なので、併設の露天風呂では満点の星空を見上げられるのを売りにしていた。そこからさらに狭い急こう配の坂道を徒歩で上っていくと、昼間にみずきたちの仲間が練習中に休憩場所として使っていたところに出る。湖をぐるりと囲む崖の途中。月の明るい夜には、崖下の湖に月光がきらきらと反射してとてもきれいなのだそうだ。地元の人には隠れたデートスポットでもあるんだ、とオーナーがいつか話してくれた。

このホテルにも小さな風呂はあるが、ここに泊った客はだいたいがその名物の温泉に入りに行く。みずきの仲間たちも例外ではなかった。


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