ジョシコウセイ-4
「意外と遊べるんだよ?ゲームもあるしカラオケも。」
「スゲー!飯まであるんですね…。」
案内書をめくる。
「わっ!コスプレ…。うわっ!」
次をめくると玩具の写真が見えた。
「興味あるの?」
「わ、わかんないですよ…。先輩は使った事あるんですか…?」
「何回か…。」
「マジっすか!?」
急に麻里がいやらしい女に見えてきた。
「ねぇ、まずカラオケしよ?」
「はい…。」
2人はカラオケを始めた。1時間くらい歌っただろうか。
「あんまりカラオケし過ぎると時間なくなっちゃうからね…」
マイクを置き見つめてくる麻里。カラオケで解けかけた緊張が走る。
「ずっと好きだったんだよ?でも友美がいたから近づけなかったけど、やっと2人きりでこんなに近づけた…。」
顔を寄せてくる麻里にドキドキする。
「隼人君…」
麻里に見つめられ目を閉じる。すると柔らかい感触が唇に伝わる。思わず目を開ける隼人。すると麻里のキス顔が。
「!?」
その表情に胸がキュンとしてしまった。キスをリードする麻里。いつも受け身の友美とはまた違った興奮を得る。舌を絡ませる訳ではない。ただ唇を重ねるだけとキスなのに、どこか新鮮さを感じる。
(女が変わるとまた違った興奮があるんだな…。)
そう感じた。
(きっと先輩は俺が童貞だと思ってるんだろうな…。でもきっと、セックスの経験は俺の方が上だよ?ナメてかかってくるだろうから、驚く顔が見たいな…。潮吹かせてやる…、イカせてやるからね、先輩?)
(私に夢中にさせてみせるわ?隼人君?)
この時麻里は、自分がリードできたのはキスだけだった、だなんて後で驚く事になろうとは思ってもいなかった。