女子高生-1
「今日からまた一緒の学校だね、お兄ちゃん!」
嬉しそうな顔で話してくる友美にドキッとする隼人。高校の制服を着た友美は、いい言い方をすれば魅力的、下品な言い方をすればたまらねぇ…だったからだ。発育した体は男心を大いに刺激する。
「この制服、着たかったんだぁ。カワイイんだもん。」
県内でも一番人気の制服に嬉しそうだ。
「友美、バスケ部入るの?」
「勿論!」
「そっか、楽しみだね。」
「うん。」
また兄のバスケをしている姿を見れると思うとワクワクする。
高校が近づいてくると、色んな女子が隼人に話しかけてくる。
「隼人君おはよー!!」
「おはようございます。」
上級生、同級生がひっきりなしだ。そして共通する事は、最後にチラッと友美を見て行く事だ。女なら、その視線がどういう物かがすぐにわかる。隼人と自分の関係を勘ぐっている視線だ。
すると、隼人と友美、どちらも知っている顔が話しかけてきた。
「おはよー!今日からまた同じ高校だね、友美!」
「麻里先輩、またよろしくです。」
中学時代のバスケ部の先輩だ。暫く見ない間に随分といい女になっていた事に、思わず見とれてしまった。
「バスケ部入るんでしょ?またしごいてあげるからね?」
「よろしくです!」
去って行く麻里の後ろ姿を見つめた。
(確か麻里先輩もお兄ちゃんの事好きだったよね…。大変だぁ、ライバルいっぱいいそう…)
先が思いやられた。