The guard who loves me-25
島島島島島島島島島島島
―――そして、現在
―――チャプン・・・・・チャプン・・・・
まるで波打ち際のように、プールサイドにプールの水が自然と寄せては引き、引いては寄せていた。
昔のことを思い返しながらもファングを絶頂へ導いた後、
意識を失ったファングと共にプールサイドに上がっていたラグナ。
ブールサイドに敷かれた2枚のシートにそれぞれ横たわる2人。
早朝からの“絶頂の衝撃”のせいか、未だに起きる気配のないファング。
まるで初めて出逢った時と同じシチュエーション。
―――今2人がいるのは、かつて聖府の政治家が保有していた記録にない別荘の1つ。
建物自体は小さいが、
内装は古風で良質の家具がそのまま残されている代物だった。
手入れそのものは不十分だが、
人間2人が住まうには不便というところではない。
今回が3度目になるラグナの来訪に合わせて、
ファングが探しだしてくれた物件だった。
「・・・・・・」
ラグナは傍らに横たわるファングの方に身体の向きを変える。
シートの上にうつ伏せになり、顔をこちらに向けて両瞼を閉じている女。
ラグナにとって、
この国における唯一の女であり、
最高の護衛――――