20歳の俺〜-1
あれは俺が日本で最大手の自動車会社の工場で働いていた時のことだった。
あの頃はバブル自体はじけていたが、まだ景気は良かった。
期間工ってやつでも半年ごとに慰労金と言うボーナス代わりのものが支給され、
それなりに懐は温かかった。
当時はまだ携帯が今程発達しておらず、主流はPHS
高校生はポケベルで「14106」とか打ってる時代w
俺はポケベル嫌いだったので打った事も持った事もなし。
用事があればそいつの家に直電。
「・・・もしもし」
野太く低いどこか怒りも感じさせる声。
(((( ;゚д゚))))アワワワワ
(お父さん出ターーーーーーーーー!!!)
「あ、あ、あ、あの、@@と申しますが、※※ちゃん居ますか?」
「・・・・おーい!!※※!!電話!!」
(;´Д`)アウ...
(怒ってる・・・怒ってるよ、お父さん・・・)
と、まあ当時女の子と連絡取ろうとしたら
今みたいに本人直通ではなく
「女の子の家のオヤジ」と言う
ベルリンの壁や万里の長城より高い壁がそびえ建っていたw
そういう不便さから携帯が出ると同時に一気に普及。
当時からdocomoだけはあったが、他にTu-KaとかIDOとか
Vodaphoneとか、懐かしい会社がいっぱいw
もちろん俺も友達からのススメで
最初の携帯をTu-Kaで買った。
おお、すごい!!
今まで数字しか打てなかったのに
電話で文字がやり取り出来る!!
まさしく文明の目紛しい発達と進歩に感動。
そして当時まだまだパソコンも高く、インターネットも
定額制ではなく、夜間だけ繋ぎ放題とかだったので
インターネットはしたいけど、出来なかった。
そんな時に携帯でネット。
まったく知らない遠方の子とも知り合える!
すげーな、コレ!
Viva、インターネット!
その頃は日本にプロサッカーリーグが出来たり
なんだかんだとお祭り騒ぎだったが俺の興味のほとんどは
携帯で繋がるインターネット。
そんな時に俺が知り合ったひとりの女の子。
北海道の看護婦見習い(当時は看護士と言わないためw)
たぶん同じ歳くらい。
話はトントン拍子に進み、俺がそっちまで行くから会おう!
って話になった。