鶴女房-13
最後まで読んで下さり、作者は感謝カンゲキ雨嵐です。ありがとうございます。
このページは作者が至らぬゆえに、描写出来なかった内訳を補完しようと思い立ち、用意したものです。
特に興味が無ければ、読み飛ばしてもらっても構いません。
Q:なんでおつるさんは、部屋に篭る前にわざわざ与平に故意に気にならせるようなそぶりを見せたの? こっそり自慰をするなら、むしろ逆効果では?
A:おつるさんはわざと気にならせるよう謀りました。自分の自慰を覗いたという事をダシに、彼をその気にさせ、迫るためです。
ウブな見た目のくせに、本当は計算高い腹黒ビッチに思われるかもしれません。しかし、彼女の行動原理は全て愛する男に初めてを捧げたいという可愛らしい下心から来るものです。
ですから彼女は、根は誰よりも純粋で一途なのです。愛と肉欲は切っても切れぬ関係なのです。
ちなみに、彼女がずっと主導権を取っていたのは、元から献身的な性格であったことと、与平が思った以上に草食男子だったからです。
Q:おつるさんは処女なのに、あんなに手練れているのはなぜ?
A:昔、彼女と同じように人に化け、人間の男性と添い遂げたことのある友達に教わりました。
おつるさんは彼女の話に憧れ、いつか自分も殿方と夫婦になることを見据えて、色々と懇切丁寧に教っていたのです。
ちなみに、彼女は男性との些細なトラブルが原因で仲がこじれ、別れてしまいました。
さらに言うと、その友達はおつるさんを見捨てた仲間とは別のグループの者です。見捨てた者達は彼女の美しさに嫉妬していた連中で、罠にかかった時には、内心いい気味だと思っていたようです。
他に気になったことや、感想、その他諸々などありましたら、BBSに気軽に書いて下さい。
それはさておき、実は「鶴女房」という命題は既に存在しています。
全国で語り継がれている鶴の恩返しの派生の一つで、根本的な話の流れは同じなのですが、大きな違いは「人になった鶴が若い男の元へ嫁ぐ」という異類婚姻譚に分類されている事です。
どちらかといえば、この作品はそちらをモチーフにしていますね。
それでは長々となってしまいましたが、自分の拙い作品を最後まで読んで頂き、改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。