買われる欲望2-3
加藤は自分の男を指に託した。
欲望の蜜の溢れる清子の花弁は、そっと擦るだけでもぷっくりと加藤の指を挟み込んだ。
上下する加藤の指に合わせて、清子の体は操られるようにびくっと跳ねる。
「ああっ・・・はぁ・・・」
甘い吐息が漏れる。
加藤は火照る清子の足を開かせると、中心に顔をうずめた。
「やっ・・・」
羞恥に拒絶する清子の陰核に舌を這わせると、舐めとるようにこすりつけた。
「あああぁっ・・・だめっんっ・・・・」
清子は身をよじり、恥ずかしい蜜を垂らしよがる自分を否定するように顔を背けた。
加藤の太い指が清子の開き始めた入口の扉をかりっかりっと擦る。
「あああっ・・・!」
ビクッビクッとだらしなく腰を浮かし、内壁をひくつかせた。
先程までの恥辱も、屈辱も、もはや必要のないところ。清子は快感の底にいた。
「お願い・・・逝きたいの・・・」
劣情もない快楽の波に溺れ、饒舌になった清子は懇願した。
「だれが逝かせるといった?」
加藤は嗜めるようにそう言うと欲情する自分の指と根幹に逆らい、清子から手を離した。
「そんな・・・・お願い・・・・」
許しを乞う清子を、ただ無心の瞳で責め立てる。
「いやぁ・・・お願い・・・」
清子の柔らかな腰と乳房が加藤に擦り寄り、媚びる。
加藤はただ無言で立ち、だらしなく誘う清子の身体をじっと視姦する。
堪らない―
加藤は官能的な扇情と優越に身を震わせる。
「欲しがれよ、己の欲望を」
加藤は目で煽り、清子の耳に吐息を絡ませた。
「はぁ・っ・・」
「もう私を満たしてよ・・・」
哀願する清子をじっと見据えたあと、加藤は笑みを飲み込むと一気に清子を塞いだ。