穴の快感-4
「さ、友美、早く履いて?」
「うん。」
2人は慌ただしくズボンとパンツを履いた。
「お兄ちゃん、先に行くね?」
「ああ。」
友美はソーッと扉を開け周りを確認して出て言った。続いて隼人も出て行く。何事もなかったかのように部員達に入ってボールなどの準備をする友美が見えた。
(みんな友美が今までチンポをくわえて精子をゴックンしただなんて思ってもいないんだろうなぁ…。)
兄と一緒にずっとバスケをしていた友美は恵まれた身長も手伝い、既に1年からレギュラーだ。他の部員が準備を終え裏方に回る一方、友美は上級生に混じりコートで汗を流す。
隼人もまた、既に中心選手だ。反対のコートで練習する友美をついつい見てしまう。上級生に混じっても、その中で一番、女らしい体つきをしている友美は、男からしたらたまらない。他の男子部員もチラチラと見ているのが分かる。
(お前らがいくら憧れても指一本触れさせねぇよ。友美は俺だけのもんだからな。)
優越感に浸る。
チラチラ見るのは友美も同じだった。コートで汗を流す隼人にドキドキしっぱなしだ。
(お兄ちゃんカッコイイ…!)
他の誰も目に入らなかった。他の女子部員の中でも一番の人気だ。
3年生の先輩の楠田麻里が友美に言った。
「友美〜、隼人君紹介してよ〜?彼女いるのかなぁ?」
「お兄ちゃん、バイトとか部活で忙しいから彼女はいらないって言ってますよ??」
「そう…。でも彼女いないんだ。フフッ」
嬉しそうに微笑する。
(フフッ、じゃないわよ…。何を期待してるんだか。諦めてよ。お兄ちゃんは私だけのものなんだから。)
色んな女子から隼人の事を聞かれ、友美の嫉妬は尽きる事がなかった。