あやなくもへだてけるかな夜をかさね-10
「あ、くっ…」
夫の声に、嬉しくなる。
長い間触れ合わなくなっていても、二人の体はお互いの官能を覚えていた。忘れてはいなかった…。
何度も体を合わせていた頃には当たり前だった行為が、こんなにも深い感動と愛しさを与えてくれたことに、智子はただ嬉しさを覚えるのだった。
ペ○スの先端から柔らかな袋まで、何度も何度も舌を上下させる。
柔らかな袋の中の可愛い丸い塊が智子の舌の上で、コロコロと転がるのが楽しい。
舌全体で、あるいは口いっぱいに含み、智子は夫の吐き出す甘い吐息と共に丸い塊の感触を楽しんだ。
ペ○スの先から、期待を込めた透明な液体がタラリと流れ出ているのに気付いた智子は、唇をゆっくりと動かし、張り出したペ○スの上部を口の中に含む。
優しく包み込まれるペ○スに、夫の口からたまらず声が漏れた。
カリに当てた舌を絡めながら先端をを吸い上げる。
ちょっぴり塩分を含んだヌルリとした液体が舌先に絡む。
智子は愛おしむように全てを口の中に入れ、唾液と混じったそれを喉の奥深いく流し込んだ。
ジュプ、ジュプ…
淫媚とも卑猥とも言える音が部屋の中にこだまし始めると、
「…智子、こっち…向けて…」
夫が喘ぐように言った。
夫が何を望んでいるのか悟った智子は、ペ○スをくわえ込んでいた口を外すと、夫の体を跨ぐように上になる。
69の体制になった智子の双丘を夫はグイと割り広げた。
「ああ…」
智子の口から吐息が漏れる。
「…凄い、こんなに…」
夫の指が、コプコプと熱い蜜をたたえた智子の秘所に触れた。
「あぅん!」
ビクリと体を跳ね上げる智子に、
「ほら、簡単に飲み込んでく…」
そう言って、中心にゆっくりと指を沈めてゆく。
「ぁぁぁぁ…」
自分でも、はっきりとわかるほどにしとどに濡れたそこは、ズブズブと夫の指を飲み込み、深く迎え入れるにつれてゾワゾワと、秘所を中心に下腹部に、そして体全体に微弱な電流が流れるような官能を智子に与えた。
溢れる官能に身を任せてしまいたいが、目の前に隆々とそそり立つ愛おしい肉の棒も放っておくことなど出来ない…。
智子は、再びペ○スに唇をつけると、喉の奥まで届くほどに深く深くくわえ込んだ。
…ぁん…おっきい…
口の中で更に大きさを増したように感じる夫のペ○スを不乱に愛でる。
智子の口の動きに併せるように夫の腰が上下した。
「んぐぅ!」
智子の秘所深くで蠢いていた夫の指が抜かれ、代わりに暖かな舌の感触に智子は嗚咽を上げる。
固く尖らせた舌が、蜜をタラタラと流す熱い蜜壷の中に差し込まれ、襞を擦りあげる。
「んふぅ…んふぅ…んふぅ…」
夫の舌の動きと、自らの舌の動き。
智子は夢中で頭を振り、腰を振っていた。
「凄い、どんどん溢れてくる…」
ヂュクヂュクと音をたて蜜を吸う夫の声に、自分の中に押さえ込まれていた感情が外へ外へと流れだそうとしてしまう。
…い…いい…気持ち…いい…
もっと欲しい、もっと与えて欲しい。
「あ、あなた…もう…」
ついに言葉がこぼれた。
智子の望みを理解した夫は、頭をあげ体を起こすと、優しく智子を横たえた。
ゆっくりと智子の足をひろげ、自らの体を割り入れる。
「ぁぁぁ…来て、来て、お願い…」
切なげに喘ぐ智子に暖かな笑みを向け、その唇に自身の唇を近づける。
唇と唇が重ね合わさるその瞬間、智子の中心に深く夫のペ○スが突き立てられた。
「んんんんーーーーーーっ!」
塞がれた唇から、悲鳴にも似た声が上がった。