ニチヨウビ-14
ショウがまだ横たわっていた。
余程の快感だったのだろうか。横に使用済みのコンドームが2つ転がっている。
そういえば、車内だったんだ……すっかり忘れていた。
人の気配はしない場所だ。人家すら無い旧道の峠の手前。車も一台も通らなかった。
わたしの携帯電話が鳴った。ショウは、まだ持っていない。
電話に出ると、姉であった。
こんなタイミングで……。少々後ろめたい気分になりながらも、応対する。
『サオリ、ごめんなさいね、忙しいのにショウの世話なんか頼んで』
「あ、そんな、姉さん。そんな事、ないわよ」
『ショウは、いい子にしてる? 試合、終わったのかしら?』
「うん……今日は、大活躍だったんだから……見せて、あげたかったわ」
『ふーん、そうなんだ。ショウに代わってくれるかしら』
電話を横たわったままのショウに渡す。
ショウは少し気まずい顔をしていて、それが何か可愛らしく思えた。
わたしは、いたずら心でショウの体を撫で回してしまう。
ショウは電話で話しながら、目で困ったような顔をした。
構わずに、ショウの股間に近づいて、縮こまったショウのものを口に含んだ。
「ううっ……あ、いや、何でもないよ、は、ああ、あ! くしゃみが……出そうで……」
口に含みながら、袋も手で揉んでやる。
上目遣いでショウの顔を見てみると、快感と困惑が入り乱れた複雑な表情だ。
少し手で竿を扱きながら、袋も口に含むと硬さが出てきた。
「あ、ああ! 今日は、3点入れてさ、監督にも褒められて……うっ」
しばらく扱くと、もう見事に硬く反り返っていた。
わたしも自分の陰唇を触り、陰核を刺激すると、たちまちまた湿ってきた。
ショウの先端も、先走り汁が滲んでいる。
これを、このまま入れてあげたい。粘膜で擦り合いたい。
そのままショウにまたがってしまう。ショウは、まさか、という顔でわたしを見ている。
わたしは、ショウに微笑み返して、そのまま硬直を自分にあてがった。
自分の粘膜がショウを飲み込もうとしている。
ショウの表情が、やめて、と言っていたがそのまま腰を下ろしていく。
「んああっ!」
「ぐ、ぐぐっ! い…や、別に、どこも、おかしくないよ……」
ショウに結合部を見せつけながら、腰を揺さぶってやる。
生の快感に、わたしはたまらなくなり、どこかタガが外れてしまった。
ショウは、まだ姉と電話をしている。
快感に耐え、必死に話を続けているショウが可愛くてしょうがない。
腰を強く揺さぶると、肉と肉がこすれ合ういやらしい音が響いた。
「あっ、あっ、ああ、これいいわァ、ショウ君のチンポ、素敵ィ!」
「うぐ、うぐぐ! か、母さん、く〜っ! いや、ちょっと電波の、状態がさ、うっ!」
ショウがわたしに携帯電話を差し出した。
わたしは、それを受け取ると、ショウのものを奥に咥え込み締めあげてやる。
ショウは、いまにも爆発しそうな顔だ。
「……あっ、姉さん……代わったわ。フフ、何か電波の状態が、アッ、アッ、悪いのかな?」
ショウが下から遮二無二突き上げてくる。
車内が動きでギシギシと揺れた。わたしは快感で叫びたくなりそうだったが、堪えた。
「うっふ! あ、ああ……明日、ショウ君を空港まで送ってェ」
わたしの腰を下から掴んで、奥までドスドス突き上げてきたかと思うと、熱いものが大量にわたしの中にぶちまけられた。ショウが、あ〜っと声を上げている。
ああ、わたし今、あなたの息子に思いっ切り射精されてる……。
もう、たまらない。わたしも、ああ、また、わたしも……
「イク! あ、イク! う、うん、送ってイクわぁ……あああっ……!」
頭の中の真っ白いもやに包まれ痙攣しながら、わたしはなんとか話を終えて、電話を切った。