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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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深まりゆく関係-4

「怖かったのね」

「怖かった・・・痛かった・・・」

 トオルの瞳から小さな涙の粒が転がり落ちた。体を起こして、エリナは母親のようにトオルを抱き締めた。

「痛いことは、してはいけないわ」

「そう、気持ちいいことしかしてはいけない、そうだったね・・・だから、僕は君に惹かれたのかもしれない」

 父親とエリナの情事を目撃したあの日。ふたりきりで部屋に残された後、頭に血が上った勢いでエリナを犯したときのこと。エリナの瞳には恐怖の色は無く、ただ優しくトオルを受け入れているように見えた。痛がることもなかった。実際に、その部分はしとどに濡れていた。

 ぽろぽろと泣きながら、トオルの述懐は続いた。

「僕の家をめちゃくちゃにした、誰よりも憎いはずの女が忘れられなかった。親父が意識を取り戻してすぐに、君のことは聞けるだけ聞いたよ。言わなきゃ指の爪を全部はがしてやると言ったらあっさり教えてくれた。名前も、連絡先も、年齢も・・・でも電話番号は変わってしまっていたし、住んでいる場所もわからなかった」

「でも、会えたわ」

「会えた・・・だから、もう離したくない。どこで誰と抱き合ってもかまわないから、ただ君のそばにいたいんだ」

「わたしのことが、憎い?」

「わからない・・・もう、よくわからない。でも男を狂わせる、この体は許しておけないな」

 頬に残った涙を舐めとってやると、トオルの顔に微笑みが戻った。声をそろえて少し笑う。その耳元に欲情した声を注ぎ込む。

「お父様にどうやって遊んでいたのかも、聞いたんでしょう?」

「聞いたよ。本棚に隠れて、店の中で・・・」

「そうよ。楽しかったわ、とっても・・・違う誰かのふりをして遊ぶのよ。痴漢ごっこ、トオルもわたしを楽しませてくれる?」


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