処女は兄に-2
本格的に性に興味を持ち始めると、いろんな知識が次から次へと入って来た。2人は完全なる耳年増になっていた。その第一歩、セックス。それをなかなか切り出せないでいた。
我慢できなくなったのは隼人の方だった。性に興味を持ち始めた中学生。男友達の話題は猥談が多かった。その中でも誰が一番早くセックスするかの話でいつも盛り上がる。
「やりてー!」
「俺、宮永先輩とセックスしてぇ!」
「俺は…友美ちゃんとやりてーなぁ!」
ふざけて言った友達、市川。その言葉に、もしかしたら初めてではないかという程に怒りを見せた隼人。
「おまえ、ふざけんなよ?友美をそういう目で見たらぶっ殺すぞ?」
これにはみんながビビった。
「じ、冗談だよ…、悪かったよ…。」
洒落にならない空気にみんなが緊張する。
(他の奴にヤラれてたまるか!友美は俺のものだ。誰にも渡さねぇっっ!)
そう怒る隼人だったが、いよいよ危機感を感じてしまった。
(早く友美とセックスしないと処女を奪われちゃう…!)
それだけは許せなかった。隼人は友美と早くセックスする決意を固めたのであった。
(友美とセックス…)
悶々とする。それは友美とセックスするからなのか、初めてセックスするからなのかは自分でも分からなかった。