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甘い時間
【同性愛♀ 官能小説】

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甘い時間-6

 優希の指がシャツのボタンを外し、その隙間から肌に直接触れてくる。唇はまだ離れない。運転手はミラー越しに気づいているのかいないのか、ただ正面をみて無表情に運転を続けている。

 指はゆっくりと胸を這い、下着の奥まで潜り込んですでに敏感になっている乳首にまで触れてきた。乳輪をなぞるような、焦らすような動きを何度か繰り返した後、その先を優しく擦りあげる。

「・・・んっ、もう、やだ・・・」

 彼にもこんなふうに丁寧に愛撫されたことなんてない。乳首は痛いくらいに尖り、ほんの少しの刺激にも叫び声をあげそうになる。もうだめ、これ以上は。

 優希は唇を離したわたしを嗜虐的な瞳が射る。苦しいような、悲しいような、これまで感じたことのない気持ちになって、その刹那、わたしはまた声を失う。

 シャツのボタンはすでに全部外され、下着も剥がされた。運転手の視線など、もう気にもしないように、優希の動きが大胆になる。

 乳房を揉みしだかれ、乳首を舐めまわされ、歯をたてられ、その間もわたしは優希の耳元でやめてやめてと懇願し続けた。

 わたしがやめてと言うたびに、優希の手の動きは止まるどころか乱暴になり、それに呼応するかのようにわたしの身体は熱く敏感に反応をみせた。

 脳裏にいつも社内できびきびと働く優希の姿がよぎる。同僚の憧れの的。パンツスーツの長い足、その裾から覗く細いヒール。

 いまわたしの身体を這いまわる指が、舌が、あの優希のものだなんて。

 そう思った瞬間、足の間がぐっしょりと濡れたのがわかった。

 優希の指はそれを察したかのように、スカートの中からその部分を探り当てる。


 リングひとつ着けていない細い指が、下着の奥の割れ目を撫でる。力が抜ける。足が震える。

「亜由美、かわいいよ」

 ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響く。唇を噛んで、ただひたすら声をあげそうになるのを堪える。指先がクリトリスをそっと弄る。くるくると円を描くような動きはいつまでも続いて、与えられる快感に耐えられずに涙が流れた。

「そんなに気持ちいいの?ねえ・・・」

 ああ、意地悪だ。こんなに下着のなかを濡らせておいて、気持ちよくないはずが無い。同じ女なら絶対わかっているくせに。

 指の動きが変化する。割れ目のその奥へと忍び込む。何度かの試すような動きで、それはわたしの一番弱いところを見つけ出す。


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