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甘い時間
【同性愛♀ 官能小説】

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甘い時間-8

 あの夜以来、わたしたちはまるで何事も無かったように同僚として仲良く過ごし、キスをすることも身体を重ねることもなかった。

 それをほんの少し寂しく思う自分を戒めながら、わたしは明日を迎える。

 あの夜から5年。

 明日、わたしはあのとき別れようかとさえ思っていた彼のもとへお嫁に行く。

 優希は予想通り、同僚のなかの一番の出世頭となり、いまもバリバリと仕事に励んでいる。

 あの夜のことが、優希の気まぐれだったのか、それともわたしのことをずっと想っていてくれたのか、それはいまだにわからない。

 ただ、その後、彼女に恋人ができたというような話はいっこうに聞こえてこないし、本人からも聞いた試しがない。もしも彼女の口から、ずっと亜由美のことが好きだったんだという一言が聞けたとしたら、わたしはためらわずに彼女に告げただろう。

 わたしも、本当はずっと前からあなたが大好きだったのだと。

(おわり)


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