キスの花束-4
「なぁに?紗江子ちゃん、啓の弟君、食べちゃったの?」
明日香・・・笑うところじゃないから・・・
「ちょっと・・・
ここ会社の前。いい加減にしてよ!」
「なら、なんで俺の電話もメールも出ないんだよ!
本当にヤリ逃げだろ?」
「分かったから!
大きな声で言わないでよ!」
「なら、しっかりヤリ逃げした理由を話してもらうからな!」
「分かった!分かった!」
私はツカサを引っ張って
とにかくタクシーに乗った。
明日香ごめん!
埋め合わせはまた今度!
といったら
「うん。詳しい話楽しみにしてる!」
と、ニヤリと笑われた。