第2章〜第3章-21
乳房を揉まれて、そして梶谷の指は、ブラジャーとワンピース越しに奈美の乳首を探りあててきた。三本の指頭で奈美のピンクの葡萄をひねりはじめた。奈美は抗わず、梶谷の腕をそっと掴んだままだった。
「ぁっ、ぁっ」
「こうすると、だんだん大きくなる。気持ちよくなるよ」
「恥ずかしい…」
「恥ずかしくないよ。奈美さんはもう大人だ。ここ、じかに触っていい?」
「おもちゃにしたいんでしょう?」
「違う。好きだから愛撫したいんだ」
「もうやめて」
「なぜ?いやなの?」
「ううん、後悔したくないの」
その奈美の口は梶谷の口で塞がれた。くちびるを激しく吸われ、舌が割って入ってきた。奈美の舌を探しあて、チュルチュルと舌と唾液でからませてきた。
奈美の口の中を愛撫したあと、梶谷は「後悔させるようなことには、決してしない。信じてほしい」と力強い語気で投げかけてきた。そしてふたたび、奈美の乳首を探って、三本の指でしごいてきた。
「あっ、あっ、いやっ」
愛撫によって乳首が立っているのが自分でもはっきりわかった。
(気持ちいいわ)
梶谷は立ち上がり、部屋の明かりを消した。カーテン越しに入ってくる太陽光だけでもずいぶん明るいと感じた。
梶谷は奈美の横に座って、ふたたび左手を背中にまわしてきた。そして右手で奈美の左の乳房を掴んだ。さっきより激しく揉まれる。
「さ、これで恥ずかしくないでしょう。奈美さんはじっとしていればいい」
「どうするの?」
「ここにキスしたい」
乳首を指で挟んできた。
「恥ずかしいの…」
「もう恥ずかしがらなくていい。奈美さんのすべてが好きなんだ」
「今まで、何人の人にそう言ったの?」
「はっきりとこんなこと言ったのは、初めてだよ」
「うそ」
「うそじゃない。奈美さんを気持ちよくしたいんだ。ずっと気持ちよくしたい」
梶谷の言葉に誠意を感じた。信頼したいと思いはじめた。