誘淫画廊-6
「ご、ごめんなさい!わたし、こんな・・・どうしよう、恥ずかしい・・・」
「うふふ、気にしないでください。そんなに感じていただけて、光栄です」
女性はハンカチで濡れた椅子を拭い、もう一度座るようにわたしを促した。
「あの、わたし、本当にこんなふうになったことなくて、エッチなんて痛いばっかりで、気持ちいいなんて思ったこと無かったから、だから、この絵を見てびっくりしちゃって・・・」
しどろもどろになりながら訴えるわたしを、女性は愛しいものを見るような柔らかな視線で受け止めてくれた。
「自分で、触ったことは一度も無いですか?」
そんな恥ずかしいこと、したことがない。わたしはゆっくりと頷いた。女性はまた笑う。
「そんなに悪いものではないですよ。ほら、いま、本当はここに触りたいって思っていませんか?」
女性の手がわたしの太ももに触れる。電流が走ったように体が跳ねた。女性がもう一度、確認するようにわたしの顔を見た。無言で頷くと、その手はわたしのぐしょぐしょに濡れた下着の中へと潜り込んできた。
「あっ・・・そ、そんな・・・」
「痛いですか?濡れているから、きっと気持ち良くなれますよ」
「そ、そうじゃなくって・・・あ、あっ・・・」
「ほら、このあたり。自分で触ってみると、きっといいところが見つかりますよ」
くちゅくちゅと中を描きまわした後、するりと女性の手は抜かれてしまった。体の中にどうしようもない疼きだけが残される。たまらなくなって、わたしは涙目で女性に取りすがった。女性は静かに笑う。
「大丈夫。もう閉館時間です。誰も来ないわ・・・自分でできないの?触ってほしい?」
「あ・・・はい・・・だって、もう、こんなに・・・」
悪い子ね、と言いながら女性はわたしの背後にまわった。薄いコートやブラウスがつぎつぎと脱がされていく。スカートも。女性が耳元で囁く。
「ねえ、どうしてほしい?恥ずかしがらないで、おくちで言ってみて。その通りにしてあげるから」
「あの・・・絵みたいに・・・」
2枚目の少女の絵を指さした。クスクスと笑い声が響く。笑われるたびに自分の中の燃えるような感覚が刺激される。