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誘淫画廊
【同性愛♀ 官能小説】

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誘淫画廊-8

「ありがとうございました」

 意識を取り戻した時、わたしは最初にいた受付の場所に立っていた。受付の女性は恭しく頭を下げている。いったい何が起きたのかわからず、戸惑いながら女性に声をかけた。
 
「あ、わたし・・・あの・・・」

「申し訳ございません。まもなく閉館時間ですので、またのお越しをお待ち申し上げております」

 女性の表情は変わらない。釈然としないまま、わたしは重い扉を押し開けてその画廊を出た。扉が閉まる瞬間、くすりと女性が笑ったような気がした。


 あれは欲求不満な自分の無意識がみせた白昼夢だったのだろうか。わからない。ただ、帰り道を歩くわたしのスカートの中の下着は、やっぱりぐっしょりと濡れたままだった。


(おわり)


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