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恋敵は"ちぃちゃん"
【片思い 恋愛小説】

恋敵は 恋敵は 恋敵は 恋敵は

恋敵は"ちぃちゃん"-3

「ねぇ千聖!どうするか決めたの?」
中学生の時からの友達の美沙(みさ)が聞いてきた。
「無視するに決まっているでしょ!」
今日、学校に着くと隣のクラスの子が預かってきた手紙を渡してくれた。良い噂を聞かない人からだったので無視する事にしたのだった。
「そんな事をして大丈夫?良い噂を聞かない人だよ!つきまとわれたりしたら....」
「でも....直接会って変な事されたら......」
「大丈夫!あんたにはいるでしょ!」
「えっ?」
「愛しの騎士様が!」
美沙はそう言って雅樹のほうを見た。
「宮城君!千聖が話しがあるんだって!」
「えっ?何?」
雅樹が近づいてきた。
「実はこの人から手紙を貰って....」
私は差出人の名前を雅樹に見せた。雅樹は差出人の名前を見ると
「ケンカの助っ人だったらお断りだぞ!」
「ちょっと!何で私がケンカしなければいけないのよ!」
「だってこいつは....」
「だから困っているんでしょ!お願い一緒に来てくれない?」
私は両手を合わせて頼んだ。
「やだよ!今日は総選挙のテレビを見たいんだ!それまでにやらなければいけない事は片付けておきたいから....」
雅樹が不満そうに言った。
「あんたねぇ!千聖と"ちぃちゃん"と、どっちが大事なの?」
美沙がキレたように叫んだ。
「そんなの決まっているだろ!ち.....」
「もういい!」
私は雅樹の言葉を遮って
「もうあんたには頼まない!」
そう叫んでいた。
「あっそう....」
雅樹はあっさり戻っていった。
「いいの?」
心配そうな美沙に
「仕方ないでしょ!」
私は力なく笑って見せた。



放課後になると
「どうするの?千聖?」
美沙が心配そうに聞いてきた。
「やっぱり直接会って断ろうと....」
「大丈夫なの?」
「うん....」
私が自信なさそうに答えると
「私....もう一度宮城君に頼んでみる!」
私は雅樹を探しに行こうとする美沙を引き止めた。
「本当にいいの?」
心配そうに聞いて来る美沙に
「大丈夫だよ....」
私は力なく答えた。

私が重い足取りで歩いて行くと、校門の所で雅樹が立っているのが見えた。雅樹は私達を見つけると、近づいて来て
「場所はどこ?行くんだろ!」
雅樹はぶっきらぼうに言った。
「えっ?いいの?」
雅樹は頷いて
「なるべく早く終わらせてくれよ!"ちぃちゃん"の応援したいんだから....」
「ありがとう!」
私の目の前が明るくなった。
「良かったね!千聖!」
美沙も笑顔を浮かべていた。



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